楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

健康法や施術が効かない理由と対策

施術法 健康法 効かない理由 対策 原因 変わらない 整体 セルフケア


「よく知らない人からのアドバイスは、いらないもの。
 よく知ってる人からのアドバイスは、内容次第。
 信頼してる人からのアドバイスは、スイスイ消化する」
             (心理学より)

 

■「関係性」は「治療力」と比例する


あなたは「体」と仲がいいですか?

その「仲の良さ」と「治せる力」は、比例します。
仲良くないなら、あんまり治せない。
仲良しなら、すごく治せる。

それが今回の、結論です。

スーパー大事なことなので、
しっかり説明しますね。

まずは、
「体と仲がいい」って、どういう意味でしょうか?

これは、友達とかに使う場合と同じです。
よく知っているということ。
信頼関係があるということ。
興味や関心があるということ。
だからもっと知ろうとしている、ということ。

それこそ、
そういう友達が親身になってアドバイスをしてくれたら、
素直に聞きたくなりますよね。

逆に、
居酒屋でたまたま横にいたおじさんが急に話に入ってきて、
「いやいや姉ちゃん、それじゃダメなんだよ、わかるか?」
みたいに言ってきても、全身全霊でスルーですよね。

それは、
そんなおっさん知らないし、信頼関係もないし、
興味や関心もないし、これからも知りたくないから……です(笑)
なんかひどいこと書いてる氣がしますが、
そういうことですよね。
↑で書いた「仲がいい条件」の真逆なわけです。


大事なことは、
患者さんにとってあなたが「よく知らん人」のままに
なってしまってないか?

もっといえば、
患者さんの体や心が「よく知らん人」だと感じるような、
タッチをしてしまってないか。

そういうことなんです。

■筋肉に少しでも詳しくなると、解す力が激増する


具体的にいきましょう。
ぼく自身、昔、すげえ驚いたんです。

「筋肉のはじっこ」をゆるめると、
こりって、一気に解れます。

そりゃあもう、
「今まで筋肉全体を時間かけて解してた苦労は何だったんだ!」
っていうぐらい(笑)

これ、体験者は、よくわかりますよね。

「筋肉のはじっこ」は「付着部」といいます。
骨とくっついている部分のこと。
ここにはツボが集中しているんです。
だから、筋肉全体に効いてくれる。

だから、
「ひどいこり」を見つけたら、
そのこりを相手にするんじゃなくて、
そのこりが起きている筋肉を理解して、
「筋肉のはじっこ」を先にゆるめたらいいんです。

かかる時間は、3分の1とか、5分の1とかになります。
ゆるむ度合いも深くなるし、お客さんの負担も減るし、
ぼくらも無駄に疲れません。

いいことばっかりですよね。

お客さんの筋肉や脳の気持ちを代弁すると、
「そうそう、それだよ、それが欲しかったんだよ。
 わかってるね~~、こんちくしょう!」
ってことですよね。

そうです。
これが「仲良くなれば、より治せる」ということです。

もっと深く知れば、もっとそうなります。
関連筋、内臓、神経、血管……そういうのがわかってきたら、
もっともっと仲良く、
もっともっと深く治せるようになるわけです。

「え……なに、あなた、あたい自身が知らないことまで
 わかってくれてるなんて……」
というレベルですね(笑)

そうなるともう、
心身が「100%素直 & うれしい & 協力状態」になるので、
回復力が鬼上がりするわけです。

■あなたの「理解度」は、一瞬でバレてしまう


怖いのは、この事実です。

会話と一緒ですね。
すぐバレるんです。

経験、ありませんか?
「この人のマッサージ、ぜんぜんツボに入ってこないな……」
っていうね。
あの「コレじゃない感」といったら、ひどいですよね(笑)

しかも、ぼくらの会話の半分以上は、言葉ではありません。
だからもっとダイレクトに、相手の体や脳は、感じています。
あなたの理解度を、見抜いているんです。

だから、触る力……つまり触診力が、ものすごく大事。
触診力って、イコール、理解力ですからね。

あとはイメージ力です。
これも会話と同じ。

すべての体験を共有できるわけじゃありません。
でも「想像する力」があれば、
自分が未体験のことで苦しむ相手にだって、
共感の手を伸ばすことはできます。
だから、優秀なカウンセラーは、
地獄のような経験をしたクライアントにさえ、
ひとにぎりの安心を感じさせることができるわけです。

施術でも、
「こりの根っこはどこだろう?」
「どこがゆるめばいいんだろう?」
「どういうイメージで動かせばいいんだろう」
という想像力。
これが治療の成果を「月とスッポン」にわけてしまう。

だから、
触診力とイメージ力は、
能力の高いセラピストに必須なんです。


……さて。
じゃあ、その2つは、どうやって伸ばしたらいいんでしょうか?

「知識」をもった上でのトライが、能力を底上げする


治療の成果を大きく左右するもの。
触診力とイメージ力。

それを大きく支えるのは「知識」。
もっというと「知識をもった上でのトライ」です。

たとえば今回、
「筋肉ははじっこをゆるめたらいい」
という知識をはじめて知ったんだとしたら、
試してみたくなるってもんでしょう?
改めて知り直したとしても、そうかもね。

で、試してみたら、今まで違った結果が出ます。

あれ?前より楽にゆるむぞ。
うれしい。
面白い。
今までより喜ばれる。
しかも前より時間があまる。
もっとやってみたい。
もっと知りたい。

……それが大事なんです。
それって「仲がいい」条件と、すごく似てるでしょう?

このとき同時に、
相手や相手の体も、同じように感じています。

理解されてうれしい。
変化が面白い。
もっとやってもらいたい。
もっと体の可能性を知りたい。

……素っ晴らしいですよね。

この「喜びの連鎖」がたまると、
「誰かにも知らせたい」という気持ちが出てくる。

それが、クチコミの本質です。


そうやって、あなたの上達が、
喜びを2倍にも3倍にもふくらませていく。
だから、この仕事って、やめられないんです。

原価なんて上がらないのに、
喜びはいくらでも増やせますからね。

ただし、逆をいうなら、
マンネリの繰り返しは「経験」にはならないということ。
信頼関係も深まらないし、あなたの能力も治療効果も、
あがっていかない、ということです。

「もう一歩だけ深掘りしよう」と思えば、無限に進める


これです。

だから、
ぼくの座右の銘は「自由研究」なんです。

……アホみたいでしょう?(笑)

でも、理由がわかると、ちょっと、いい感じがしませんかね。
(しないかもね(笑))

要するに、
面白く仕事をするコツは「深掘り」です。
掘るのをやめたら、退屈なのは当たり前。

ちゃんと知ろうとしましょう。
人も、仕事も、体のことも。


たとえば骨盤なら骨盤でね。
こんな↓質問に、答えられますか?

骨盤って何?
どこからどこまでが骨盤?
どこが特に大事?
なぜそこが大事?
どんな症状に関わるの?
どうゆがむ?
なぜゆがむ?
いい骨盤って、どういう状態?
いい状態だったら、何がうれしいの?
どうやったら治る?


最後の「どうやったら治る?」っていうサンプルだけ、
知ってたりする。
施術テクニックだけを教わる機会のほうが多いから。

でもそれって、
「決めゼリフだけ知ってる」ようなものなんです。
ここまで読んできたら、この意味、もうわかりますよね?

実際ね、
ぼくの中学校の同級生の男で、いたんですよ。

女の子に告白するときに決まって、

「俺じゃダメか?」

って告白するやつがね。

そんなに親しくなってもいない子を急に
呼び出しておいて、なんの前後の話もなく、
「俺じゃダメか?」です。

キムタクの決めゼリフなんですけどね。
ひどいでしょう?(笑)

「そりゃお前じゃダメだよ」つってね。
びた一文、モテなかった。


理解もない、関係性もないところで、
スキルは力を発揮しません。
(↑のセリフにスキルを感じるかどうかは別として)


だから「深掘りしよう」って、思ってみましょう。
一見難しそうなときこそ。
もちろん、やりたいことだったら、余計にね。


あなたのそれを「待ってる」ものたちが、
この世には、けっこうあるからね。

もっといろんなものと、仲良くなりましょう。
まずは、詳しく知ろうとすることから。


ではでは、くれぐれも、お大事に!
「好きこそものの上手なれ」って、こういう原理でしょ。


※そんな「骨盤調整」のクラス、来週です(笑)
 2月24日(日)、残席2になりました!

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編集後記につづく……