楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.5】わかりやすい上に好感度の高い説明法1

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今回は、『施術における説明のポイント』について。

▼ そもそも、患者さんは説明を求めているのか?


これまでお伝えしてきたこと。
ポイントを整理すると・・・

 



 ● 伝わらなければ、価値はセロになってしまう!
 ● でも伝達力以前に、『話を聞きたい人』になるべし!
 ● 心身の清潔感が、誠意として伝わる(⇒話を聞きたい人)
 ● 『興味・関心・許容感』が聴く力の土台

ということでした。

うーん、自分でいうのはナン過ぎてビックリですけども、
いいこと言ってるな、しかし(笑)

・・・というのも、多くの整体師さんが、
気づいてない『盲点・弱点』ばかりだからです。


で、ここまで読み進めてくると、

「そしたら、話を聞きたいひとになるために、心とカラダの
 掃除を進めつつ、『興味・関心・許容感』をもって聴くように
 練習しつつ、説明もしっかりして価値を伝えていかなきゃ」

・・・と、感じると思います。
感じてくれていると、嬉しいところです(笑)
(これがうまくなれば、確実に満足度も回復度も売上もあがります)


ただここで、ポイントになってくるのが、
「患者さんは、そもそも説明を求めているか?」
ということです。

 

方向が間違った説明、逆効果になる



これ、
答えを先に言ってしまうと、
「説明の内容による」んです。

ここが、ひじょ~~~~~~~~に、大事なポイントです。

なぜかというと、
『説明の必要性には気づいて』いるから、
『頑張って説明する』んだけど、
『説明すればするほど患者さんが離れていく』という悲劇が
たくさん起きているからです。

なぜかというと、
「そんな説明、求めていません!」という説明を
しちゃってるからです。そしてそれが、長いからです(笑)

 【プチ雑学】
(ひとは、3分以上、興味も必要性も面白みもない話を
 聞かされると、ストレスを感じ始めると言われています。
 わかりにくい話であれば、もっと早く、問題発生です。)

 

▼喜ばれる説明の条件とは?



これ、何がいけないのか、想像できますか?
今ままで試したことのある整体やマッサージの説明を
思い返して、心当たり、ありますか?


とうことで、記憶に残りやすいように、
クイズにしてみましょう。

次の中で、『有効で喜ばれる説明』は、
どれでしょうか?

 1) やっている施術についての説明
 2) 色んな症状に関する専門的な説明
 3) 患者さんの症状に関する説明
 4) レベルの高い技術・整体などの説明
 5) 患者さんの症状と原因・対策に関する説明
 6) セラピスト個人のことに関する説明
 7) カラダのことや健康系の雑学や専門知識ネタ

・・・はい。

どれだと思いますか?


答えは・・・「5」です。
もっと正確に言うと、本当に有効な答えは、「5だけ」です。
(これは、問診票をアンケート的に使った統計でも
 確認がとれています)

他の多くは、
『患者さんの好みや状況、素質による』んです。
だから、喜ばれることもあり、嫌がられることもあります。

 

▼ 逆に、マイナス効果になる説明とは?


ちなみに、
よく行われているマイナス効果ばりばりのミスは、

 1) やっている施術についての説明
 2) 色んな症状に関する専門的な説明
 4) レベルの高い技術・整体などの説明
 6) セラピスト個人のことに関する説明
 7) カラダのことや健康系の雑学や専門知識ネタ

こういった内容を、長くディープに説明しすぎて、
「面倒くさい」とか、
「せっかくの施術なのにゆっくり休めない」とか、
「そこまで整体の専門的なことになんか興味ない」というように
引かれてしまうパターンです。

『先生の自己満足や自慢』に聞こえてしまうんです。
これは本当に危ないので、気をつけましょう。

よほどの健康オタクさんは別ですが、
こういった内容に本当に興味がある患者さんは、
多くありません。

ただ、マナーのよい患者さんは、興味のあるような
相づちや聞き方をしてくれます。

でも・・・・だからこそ、
それに『甘えてしまってはいけません』。
不満がたまってしまいます。
気づかないうちに嫌がられてしまいます。

▼意外な落とし穴



また、

 3) 患者さんの症状に関する説明

これも、よくあるパターンですが、
この説明をやりすぎて、「暗い気持ちになってしまう」
というのも、避けなければいけません。

「来たときよりも不安が強くなった」

・・・なんていうのは、絶対にやっちゃいけないことだと思います。

これは偽善や感情論じゃなくて、
『回復力が落ちるから』、という明確な理由があります。
こんなこと、セラピストが一番避けるべきことだと思います。

(なのに、かなり多くの医者、整体師がこれをやります。
 悪気はない場合は、客観視・訓練不足だと思います。
 営業のためにしている場合は、医療従事者失格だと思います)


・・・と厳しいことを言っちゃいましたが、
それほどに、大事なことなんです。

セラピストの言葉がもつ力は、
想像を超えるほど、大きいんです。

▼ 患者さんは、なぜ、自分の症状について知りたがる?


では、次のクイズとして・・・

なぜ、

 5) 患者さんの症状と原因・対策に関する説明

がそんなにも効果的なのか。
ぜひ、これを考えてみて下さい。

当然のことではあるのですが、具体的に言葉にできるか。
それが違いを生みます。だから自分の言葉で、考えてみて下さい。

次回、詳しく説明していきたいと思います。


【 今回のポイント 】・・・・・

見えない商品を売るセラピストにとって、説明というのは
常に重要。ただし、わかりにくい説明はいけない。また、
『患者さんが望まない説明』は、マイナス効果にさえなる。
『患者さんの症状と原因・対策に関する説明』は、ほとんどの
場合、必要かつ有効。

【 次回予告 】・・・・・

『患者さんの症状と原因・対策に関する説明』が
なぜ、他の説明よりも圧倒的に有効なのかを、
詳しくみていきます。

その中で、患者さんの重要な心理について触れていきます。


■編集後記:



 というわけで、もったいぶるほどじゃないんですが(笑)、
 僕が最近ハマりきっているお寿司屋さんは、

 『回し寿司 活』というお店です。

 味もそんじょそこらの高級店より、よっぽどおいしいです。
 ネタはもちろん、お米も、しょうゆも、わさびも。

 なのに、ちゃんと回転寿司価格なんです。
 なんかウラで、悪いことしてるんですかね・・・
 ・・・してるんでしょうねー(笑)

 お寿司好きな方は、ぜひ、お試しを。
 渋谷、池袋、目黒、などなどに店舗があります。
 タッチパネルで注文する席が、便利で楽しくて、おすすめです。

 参考:
 http://www.katumidori.co.jp/index.html