楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

「自分なんかが施術をしても大丈夫なんでしょうか?」の解決法



「自分なんかが施術をしても
大丈夫なんでしょうか?」

こんな質問をもらうことがあります。

 


たとえば、

□自分より上手な施術者がたくさんいる
□相手の症状を改善できるか自信がない
□相手が「すごい人」で気後れする

そんな状況で、
施術をすることが不安になってしまう。
自信がまだ足りないままで、どうしたらいいのか、と。

ものすげえ、わかります……

ぼくにもそういう時期はありましたし、
今でも正直、
そういう迷いが無くなったわけではありません。


でも、
来てくれる患者さんがいて、
確実にやるべきこと、
やるべき部分は、ある。
「そこだけでも」と思う。
……そんな中であるとき、
予想を超えた回復に出くわしたりする(ぼくも一緒に)。

そんな感じでね、
「施術者としての自信」と呼べるようなものは、
未だにぼくには、ありません。
そりゃあノドから両腕が出るほど欲しいけど、
そんなたくましい自負までには、手が届かない。

それでも、気がついた事実は、いくつかあります。

それは……

●1.人体は、ぼくらの能力を遥かに超える
●2.セラピストは病気や症状を治す役ではない
●3.出会ったからには縁がある

という3つのことです。

それぞれ、要点だけ補足しますね。


●1.人体は、ぼくらの能力を遥かに超える

そう、まずはこれが一番大事です。
その症状を治せるかどうか決めるのは、
ぼくらではないんだよね。
本人の体と
それと響き合うぼくらの体、
そしてそのとき力を貸してくれる自然。
それら3つの要素が、圧倒的に大きい。

それらに比べたら、
ぼくらの脳で考えた範囲なんて、すごい小さい。
ぼくらの自信の有無の影響力なんて、もっともっと小さい。
「参考外」と言ってもいい。

100m走でいったら、
筋力でも肺活量でも走るフォームでも
靴でも下着でもなく……
「靴ひもについた芝生」ぐらいかな、大体(笑)

だって、
自信が無いときに(自信があるときより)
良い施術効果が出るときだって、
いくらでもあるんだもん。

だからむしろね、
セラピストにとっては、
特定の技術の高さよりも
体の自然をジャマしないことが何倍も大事。

となると?

そうです。

たとえ、自分より上手な施術者がいても、
「あなたといるほうがリラックスできる相手」になら、
あなたの施術のほうが、効いたりするんです。

(実はこれ、社会的に偉くなっちゃった先生が
 こっそり悩んでたりする課題です)


●2.セラピストは病気や症状を治す役ではない

これはすぐ↑の1とも関わってきますね。

あえて断言する。
ぼくらの施術の対象は、症状や病気ではない。

症状や病気を治すのは、本人の体の仕事。
ぼくらの仕事はあくまで、その「体」を整えること。
だって、体さえ順調だったら、
ほとんどの病気には勝てるんですもん。

だから、症状や病気の名前を聞いて、
「それを改善できるかわからない」と悩むのは、
氣にすべきポイントがズレてるんです。
おこがましいと言ってもいい。

神様じゃないんだからね(笑)

ぼくらは体を助けるだけ。
(本当は本人も、体を助けるだけ)

症状や病気と「戦う」必要って、無いんだよね。


●3.出会ったからには縁がある

これも忘れないで欲しい。

無数にあるお店の中から、
セラピストの中から、
あなたを選んで来てくれる人とは、縁がある。

たとえ「近所だったから」と言われても、
他にもお店はあるでしょう。
というか、そもそも、
近所に住んでいること自体も、ご縁です。

縁があるということは、
氣の相性が良いということ。
技術より大切な、
「体の自然」が反応しているということです。

そしたら、
あなたが知っている一番上手な大先生よりも、
あなたのほうが役に立てる可能性は、
充分にある。

(ただし、変にお金をかけたり
 派手に見せたりするような集客をしていると、
 この原則からはずれて縁のない人が来たりします)


さて、

ここまでの3つの事実を知ったら、
心配のいくつかは、溶けて消えるはず。

それこそ最初に紹介した……

□自分より上手な施術者がたくさんいる
□相手の症状を改善できるか自信がない
□相手が「すごい人」で気後れする

これらね。
もうけっこう、大丈夫じゃない?

……あ、最後の3つ目だけ、もう少しいうと、
「本当にすごい人」というのは、謙虚です。

ご縁を大切にします。
自分の限界を知っています。
だから助けを必要としているし、
自分の助けとなる人を選ぶ力も、ある。
もし結果が出なくても、人のせいにしません。

だから、大丈夫なんです。


結論。

ぼくらが準備すべきことはシンプルで、

1.誠実さ
2.人体の基本が良くなりうる深い技術
3.人体とその原則

という3つ。
これらさえ一揃え持っていて、
ちゃんと使い慣れているなら、
誰が来ても、問題ありません。

2の技術の深さに関しては、
楽ゆる式は初級から共通してそうつくってあることを
約束します。

もしも、
必要以上に好かれようとリキんだり、
良いところを見せようとして浮かれたりすると、
失敗することもあるけどね(笑)

気をつけるべきことって実は、
そんなに多くありません。

その分、
今回紹介した事実と、
ぼくらが準備すべき3条件は、
ぜひ覚えておきましょう。

ぼくも、忘れないように気をつけます。


ではでは、今日も面白い一日を。
原則を学ぶことと、それを守ること。