「永井先生って、セミナーにしても本にしても、
オリジナルでどんどん出すじゃないですか?
しかも初めての主婦の人でも効果が出るって
……どうやってるんですか?」
そんな、面白い質問をもらいました。
ぼくの答えは、すごいシンプルで、
2つだけです。
1)ぼくの手があまり器用じゃない
2)お客さんにセルフケアとして伝えてきた
これだと思います。
誰でも真似ができることだから、きっと参考になるはず。
説明しますね。
1)ぼくの手があまり器用じゃない
これはもう、そのまんまです。
ぼくは元々、触診がすごく下手でした。
タッチのセンスが……あんまりない(笑)
だから、施術法を教わるたび、
自分のために「手が器用じゃなくてもやれる方法」を
なんとか工夫するしかなかったんです。
ただのツボ押しだろうと、ストレッチだろうと、
先輩や本に教わるやり方が、
ぜんぜん上手にできなくてね……(涙)
でもそうやって3年もやってきたら、気づくんです。
「9割以上の技は、効果を落とさないまま、もっと簡単にできる」
「簡単にできると、施術者が緊張しないから、むしろ効果が上がる」
って。
これが本当に大事でした。
実際に、
フランスの内臓トリートメントを簡単にしたら、すごい先生のやつより、
ずっと簡単で効きやすいものができた。
アメリカの頭蓋仙骨療法を簡単にしたら、本当に上手な先輩のより、
もっと効くものができた。しかも所要時間は10分の1!
……もう、こればっかりなんです。
だから、
「同じことを簡単にできないかゲーム」をやればいい。
約束します、絶対に上達する。
といっても、大げさに考えなくていいんです。
「歯磨きをもっと簡単にするには?」っていうのと、
別に変わらない。
持ち方を変えてみよう、とかね。
リズムを一定にしてみよう、とか。
そういうレベルで構わない。
●もっと疲れずにやれないか
という基準だけでも、相当な工夫ができるはず。
自分が疲れないってことは、こっちの自律神経がいい状態を
保てるってことで、イコール、施術効果、上がりますからね。
だから、ぜひやってみて欲しい。
「同じことを簡単にできないかゲーム」
2)お客さんにセルフケアとして伝えてきた
もう一つは、これ。
ぼくはいい施術法を見つけたら、
「一人でもやれないか」をすぐに考えるんです。
施術じゃないから、多少は効果が落ちるかもしれない。
それでもでも「毎日やれる」んだったら、
施術法の何倍も価値があるからね。
一ヶ月に1回で、100の効果の施術だったら、100。
でも、効果20のセルフケアをもし毎日やれたら、600。
効果自体は1/5だとしても、結果、6倍の価値ですよ。
マジで、こうなってる。
だからぼくは、セルフケアに力を入れてるんです。
あ……ちなみに、セルフケアに力を入れても、お客さんは
減らないからね。むしろ、増えます。
その辺は、ちょっと前にブログにも書きました。
(https://www.rakuyurus.jp/entry/2019/06/02/094801)
今、色んなスキル、持ってるでしょう?
その上位5位ぐらいのやつを書き出してみて、
簡単そうなやつから始めていいから「セルフケア化」するんです。
加工してみる。
この作業がまた、ものすごく勉強になります。
「この施術法って、結局、どこがポイントなんだ?」
ってことを、深く深く考えることになるから。
その本質だけ残すことを考えればいい。
7割ぐらいの施術法は、セルフケア化できます。
だってぼくの本の「おなかもみ上げ」だって、
フランスの内臓トリートメントの「セルフケア版」だし、
ストレッチの本は、
アメリカのオステパシーの「スティル・テクニック」が元です。
ほとんどの人は、気づかないけどね。
でも、それぞれのスキルの本質を知っている人には、
きっとバレてると思います。
今、ものすごい種明かしを書いてますけど(笑)
でも、それで構わない。
本質以外がずいぶん違ってことは、もう別ものだから。
もしも、みなさんと同じ整体セミナーに
ぼくが一緒に参加したら、
「永井先生って、なんか鈍くさいな……」って、
バレると思います(笑)
でも、ぼくは、それでよかった。
「ぼく自身が下手」だし、
「そんなぼくより体のことがわからないお客さん」にも
できる方法を考え続けてきたから、今、こうなれました。
まとめますが、
やり方は、シンプルです。
1)優秀な施術を「簡単化」する
2)優秀な施術を「セルフケア化」する
それだけ。
これをマジでやってたら、
必ず、業界のトップ2割に入るスキルになれる。
必ず、本が出せるほどのセルフケアがつくれる。
ぼくは単純に、これからも、
ずっとこの2つを続けていきます。
ビジネスも同じかもね。
ずっとこの2つをやってるなー……