「1つ " ランダム性 " を入れる」
施術の最後でいい。
「いつもはしないこと」をしよう。1分でいい。
「いつものこと」では解決しないのが、本当の壁だから。
「いつもはしないこと」でジャンプする必要がある。
いいセラピストは「質の高い基本コース」をつくります。
「成果の平均」を上げるのは、大切なプロの仕事だから。
それはもちろん、何よりも大事。
ただ、それに縛られると、伸び悩むしかない。
伸び悩むだけならまだいいけど、患者さんの回復が、
どこかの点で止まってしまう。
その点って、どこなのか?……というと、
セラピストが提供する「プラス」と、
お客さんが抱える「マイナス」が「釣り合ってしまう点」。
つまり「プラスとマイナスの均衡点」です。
そこから動けなくなる。
リピートしてくれてた人が離れるタイミングでもあるね。
ぼくらは「実力を上げる」ことで、
その均衡点をできるだけ上にもっていこうとする。
でも、ほんとうは、いつものライン上ではなくて、
新しく違うラインが必要だったりする。
たとえるなら、そうだな……
塩にこだわる料理人は「もっといい塩を!」と思い過ぎる。
料理をおいしくするときに、塩ばかり見てしまう。
そうじゃない。
本当は2倍の値段の塩にするよりも、
パスタのほうをわずか1.1倍の値段のものに変えたほうが
「はるかにおいしくなった!」ってことが、
いくらでも有り得るんだよね。
だから。
施術の最後でいい。
「いつもはしないこと」をしよう。1分でいい。
その「いつもはしないこと」が思いつかないとしたら、
それこそ本当の勉強不足なんだと思うんです。