楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.44】壁を突き抜けていく0.2%のセラピストは、何を見ているか?

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「心技体 ~ 本当に治せる人気セラピストになる方法」
シリーズも、ついに第7回、最終回です!(全7回)。

シリーズの前回は、疲れを90%減らすための第一歩をお伝えしました。
今回は、セラピストの実力の「7割を占める」と言っていい
「体」について、まとめていきます。

 

●前回、
 「どんなレベルの高いスキルも、
  活かせるかどうかはあくまで本人次第」って
 お話をしました。

 具体的に言っちゃえば、
 「スキルの力3に対して、本人の能力7」
 ぐらいの割合です。

 まぁ、わかりやすい話、
 「伝説の剣を持ったアンガールズの田中」と、
 「果物ナイフを持ったゴルゴ13」だったら・・・

 ゴルゴ、勝つでしょ?(笑)
 
 ・・・という話ですね。

●もちろん、これ、
 治療でも同じ事が起こるんですけど、

 理由、具体的にわかりますか?

 いったい何が、アンガールズ田中なセラピストと、
 ゴルゴ13なセラピストの『致命的な違い』なのか、
 はっきり言えますか?

 このあたりがわかってくると、
 『上達の速度』が天と地ほども違ってくるので、
 しっかり、心に刻んでおきましょう。

●結論を先に言ってしまえば、
 「カラダ(人間)の潜在能力をどこまで信じているか」
 ということです。

 これは、
 「患者さんはきっと良くなると、信じて念じる力」。

 つまり、『信念の力』に、
 そのままつながってくるんです。

●そう、信念です。
 もう根性論の匂いがしてくるでしょ?(笑)

 でも、そうじゃないんです。

 多くの伸び悩むセラピストの原因が、
 これなんです。

 才能じゃないんですよ。
 体力でもない。
 感覚の良さでも、
 まして、頭の良さでもない。
 メンタルだって別に弱くてもいい。

 信念なんです。

●ヘビーな症状の患者さんと向き合ったときに、
 「でも、もっと(もうちょっと)良くなるかもしれない」
 って思えるかどうかなんです。

 思い続けることが、できるかどうか。

 それがあるから、
 「もう少し、他のことも試してみよう」とか、
 「もっと勉強してみよう」とか、
 「もっと訓練してみよう」とか、
 「別の人の意見も聞いてみよう」とかって、
 前に進んで行けるんです。

 それが・・・それこそが、
 最も大きく深く、能力を伸ばしてくれるんです。

●アスリートと一緒です。

 アスリートが一番成長するのは、
 勉強しているときじゃないし、練習中でもない。

 『試合中』なんです。
 
 オリンピックとかワールドカップとかの
 大会中に、バーーーー!!!っと花開く才能を、
 いくつも見てきました。

 いっちばん伸びるのは、
 『試合中』なんです。

●僕らだって、そう。
 試合中・・・つまり、『施術中』なんです。
 勉強中でも、スクール中でもない。

 「目の前の患者さんに何ができるか?」
 という真剣な集中状態でこそ、
 能力が開花するんです。本物の、自信がつくんです。

 勉強やスクールは、その真剣さを後押ししたり、
 立ち向かうための武器を得るためにあるんです。

 で、武器はもちろん大切ですが、
 真剣な実地の場で、「自分本体の筋力」がつくんです。

 それが、武器の力に頼らない、本当の実力なんです。
 (そしたら、素手でも強いゴルゴになれる)

●でも、ここで、思いませんか?

 「だったら、10年とか20年やってる
  年配の先生は、みんなすごく腕がいいんじゃないの?」
 って。

 そう、そこなんです。
 ここに、何とも厳しい『絶対条件』があるんです。

 年季が長かろうが、下手な人は、下手です。
 なぜか?

 それは、
 「真剣さを継続できないから」です。
 
 じゃあ、それはなぜか?
 
 ここが一番なんです。

 「あきらめてしまうから」です。

●何に対して、あきらめるのか?
 3つあります。

 1つ目。それは、
 「この患者さんは、これ以上、良くならない」
 というあきらめ。それが、努力と工夫を止める。

 2つ目。それは、
 「この症状は、改善できない」
 というあきらめ。これも、努力と工夫を止める。

 3つ目。それは、
 「自分はこれ以上、上達できない」
 というあきらめ。これもまた、努力と工夫を止める。

 そうやって、
 伸びなくなっていくんです。

 本気に、真剣には、
 なれなくなっていくんです。

 そしてこの『信念の弱さ』は、
 必ず、伝わるんです。

 自分の脳や、患者さんに触れる腕に。
 ひいては、患者さんに。

 必ず、伝わるんです。

 (単純に、
  「もうあきらめている医者」になんて、
  診てもらいたくないですよね・・・)

●だから、当たり前なんだけど、
 「あきらめてはいけない」んです。

 でもね、
 「私は、あきらめない!!!」っていくらリキんだって、
 無理なもんは、無理なんです。

 あきらめないというのは、
 決意とか、意志の力の問題じゃないんです、実は。

 「可能性を信じていられるか」の問題なんです。
 
 そうでしょ?

 シンプルな話、
 「可能性がまだある」んだったら、
 あきらめる理由、なくなるでしょ?

●はい。
 ここで、話が戻って来るんです。

 「カラダ(人間)の潜在能力をどこまで信じているか」
 この、信念です。

 カラダの潜在能力を強く信じていられたら、
 あきらめる理由が、なくなるんです。

 ↑で紹介した、
 伸びなくなる理由が3つとも、消え失せるわけです。
 (患者さんのことも、自分のことも、あきらめなくなる)

 だってね、
 どんなひどい病気だろうが、治るかも知れないんです。
 (いくつもそういうの、見てきたし、聞いてもきました)

 それは、
 ▼本人の回復力が起こす奇跡 かもしれないし、
 ▼医学が進歩するという奇跡 かもしれないし、
 ▼自分の実力が進化するという奇跡 かもしれないし、
 ▼もっと他の何か かもしれない。

 まぁ、そんなことは、何だっていいんです。

 どれにしたって、
 「無限にあった潜在能力がちょっと目覚めた」
 だけの話です。

 もっと言えば、
 「誰かの潜在能力が目覚めるのを、『待つ』ことができた」
 という話なんです。

●人間ってね、すごいんです。

 飛行機なんて、飛ばせると思ってなかった。
 肺結核なんて、治せると思ってなかった。
 電話なんて、最初、誰も信じなかった。
 
 でも、
 飛行は当たり前に飛ぶようになって、
 肺結核で亡くなる人は激減して、
 電話は国民全員が持っているぐらいになってる。

 整体だって、そうです。
 
 以前は不治の病とされてきたような症状の
 改善例が、どんどん出て来てる。
 (各種ガン、パーキンソン病、自閉症、失語症、などなど)

 それは、生まれる(普及する)ほんの1年前でも、
 「誰も信じなかったような」発明だったりするんです。

 そういう変化が、いくらでも起きてきてる。

●人間(人類)をナメちゃいけないです。
 患者さんをナメてはいけない。
 自分をナメては、絶対にいけないんです。

 今持ってる「ものさし」(常識)なんて、
 すぐに使えなくなるものばっかりです。

 いくらでも伸びうるんですから。
 しかも、お互いに。
 掛け算ですからね。

●心技体の最後の最後、
 一番大切なことは、「カラダへの信頼」なんです。

 可能性を探し続けることができるか?
 上手に任せることができるか?
 直感をちゃんと相手にできるか?
 本当に親身になってあげられるか?
 患者さんが安心・納得・希望を感じられるか?

 ・・・そういったものの根っこの根っこには、
 あなたの「カラダへの信頼」度があるんです。

●才能とか頭脳なんて、
 「あったらあったで、悪くはないかな」
 というぐらいです。下手したら、害にもなる。

 なぜなら、才能や頭脳が中途半端にある人って、
 けっこうすぐにあきらめるからです(笑)
 わかったつもりになってね。
 信念が育つヒマがないんです、色々と早すぎて。

 僕には幸い、そういう足かせ(?)が、
 ありませんでした。

 ウサギと亀で行ったら、完全に亀タイプですから。
 「割と待てる男」です(笑)

●最後に。
 あなたの実力の伸びを最大に左右してしまう、
 この『信念』を健やかに育てるために・・・

 具体策としては・・・

 ▼ リアルな改善事例を、たくさん知ってください。
 ▼ 現場で結果を出している先生から、学んでください。
 ▼ あきらめない先生に、習ってください。
 ▼ 「面白い!」と思える本や先生から、学んでください。
 ▼ 病名にビビらないでください。
 ▼ 「自分の予想を超える体験」を、たくさんしてください。
 ▼ 自分に症状があるなら、色んな工夫で治してください。
 ▼ 自分だけでは難しいなら、腕の良い先生に力を借りてください。
 ▼ 自分の能力開発を楽しんでみてください。
 ▼ 色んな健康法を、自分のカラダで実験してみてください。
 ▼ 『育てること』を大切に味わってみてください。
  (子ども、ペット、植物、自分自身、大切な人との関係性など)
 ▼ 『人間の凄さ』にたくさん触れてください。
  (施術でも格闘技でもスポーツでもアートでもサーカスでも(笑))
 ▼ 『自然の凄さ』にたくさん触れてください。
  (近所の森でも川でも風でも海でも神社でもペットでも)

 そして、

 あなた自身を、「一人目の患者さん」として、
 すごく大切にしてください。公私ともに。

 こうして育った信念は、
 必ず、才能を凌駕します。

 そういう信念で学んだものは、
 一生を支える血肉になってくれますから。

 これらが、最強の上達法でもあり、
 永井から贈る、最大の願いでもあります。

 だから、そういう材料をできるだけ
 大盛りに盛りまくって、スクールをやってるんです。

●まぁ、難しく考えなくてもね、
 「そのほうが、ずっと楽しいですよ」
 って話です、単純にね(笑)

 「楽しければ、続きますよ」ってね。


●さて。
 
 今回の『心技体シリーズ』、
 いかがだったでしょうか?

 拙いながらも、毎回、全力投球してきました。

 ぜひ、ちょくちょく読み返してみてください。

 実行率が50%ぐらいでも、おそらく、
 500人に1人ぐらいには、なれちゃうと思います。
 (少し、レベル高めに書きました)

 ちゃんとやってれば、こんなに楽しい仕事、
 なかなかないでしょうからね。
 喜ばれながら、儲かりもしますし(笑)

 せっかく楽しい仕事なんだから、
 がっつり、楽しんでいきましょうね。


・・・それではまた、面白い毎日を!
2:8の法則でも、TOPの2割でいる条件は、
『信念』です。

・・・編集後記につづく。

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■お知らせや近況報告など:
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
■次の中級クラス(9月27日 日曜 13時~18時)は、
 『 再生能力と病気予防! 「内臓トリートメント」 』
 ~ 病気に対応できる上に、美容効果もたっぷり狙えるスキル ~ です。

 このセラピーの特長は・・・

 ● 全身の血行・リンパの巡りの根本改善 ⇒ 全体の筋・皮膚(肌)などの活力の向上
 ● 全身の内臓機能(=カラダの再生産・回復機能)の底上げ
 ● 内臓関連のあらゆる症状・病気の予防・回復促進(深刻な病気~肌の問題まで)
 ● 精神面の落ち着き・ストレス軽減・神経系の負担減
 ● 経絡・気の巡りの回復

 ・・・などです。
 ぜひ、具体的な案内、チェックしてみて下さい!

 ⇒ http://www.ht-b.jp/erm/class/naizo.html

 ※基本的には、楽ゆる整体スクールの受講経験者に限定の
  セミナーですが、ベースがある人は応相談です。
  お問い合わせ下さい。

■次の初級クラスは、
 第二回『肩のケア』(9/6(日)13時~ )です。
 (仕組み、整え方、ツボ、ストレッチ、セルフケアまでなど)

 ※ 受けモレがあって今回受けたい人は、ご連絡ください。
 ※ 復習のために受けたい人も歓迎です(半額になります)。
 
 ⇒ 案内は: http://www.ht-b.jp/erm/
 
■次のセラピスト塾(※単発参加、初参加OK)は・・・
 ▼第9回(9月13日(日) 13時~18時 )
 
  『 ディープ骨盤リセット!
   ~ 筋肉バランスごと整える、長持ち調整 ~ 』です。
 
 このスキルの特長は・・・

 ● 短時間で骨盤が整う上に、効果が長持ちしやすい。 
 ● 骨盤を歪ませる筋肉をしっかり理解し改善するため、説明もしやすい。
 ● わかりやすい検査を導入することで、喜ばれやすい。
 ● 効能が深く、幅広い
 ● 「矯正」でなく「調整」なため、受けていて心地良く、不安感・不快感がない。
 ● 体幹の力が上がるところまでを検査で確認できるため、満足度が非常に高い
 
 といったところです!

 ⇒ 詳しくは・・・ http://www.ht-b.jp/erm/seminer/9.html


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■編集後記:
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「水分とかちゃんと補給してたのに、
 熱中症になっちゃいました・・・」

割とよく聞く声ですね。

よく考えたら当たり前なんですけど・・・

「摂取不足(飲んでる量が足りない)」な場合と、
「循環不足(体内で巡ってる量が足りない」な場合。

どっちもあるんですよね。

栄養の良いものを食べてても、
吸収できなければあんまり意味がないのと同じで、

水分とってても、なかで回せてないと
あんまり意味、ないんです。

怖いですよね。

(膀胱、腎臓、心臓、大腸あたりのケアで
 めっちゃ変わります)

この、
「量だけじゃなくて質を考える視点」って、
いろんな分野で抜けちゃってますけど、
健康分野は、特にひどく盲点になってますねー・・・

注意しときましょう。