※今回は、
「心技体シリーズ」をいったんお休みして、臨時号です。
●ヘタなセラピストと、上手なセラピスト。
一瞬で見分ける方法って、知ってますか?
実は、すごく簡単で、
「柔らかい(しなやか)かどうか」です。
手が。(これが一番)
表情が。
言葉が。
雰囲気が。
歩みが。
立ち方が。
質問が。
考え方が。
提案が。
●細かく言えば、こうやって出てくるし、
超わかりやすく言えば、「居心地が良い人」ということです。
あなたは、どれぐらい、
「一緒にいて居心地が良い人」ですか?
こんなに大事なことはありません。
なぜなら、それが、
「患者さんのリラックス(=脱力)を呼ぶから」です。
そして、リラックス(脱力)は、
施術の効果を100%以上に高めてくれるからです。
●逆のケースを、きっと、
体験したことがあると思います。
ガチガチに力が入ってしまっている人って、
施術がしにくいですよね。改善も遅くなりがち。
リキみは、悲しいほど、
施術の効果を止めてしまうんです。
●でも、これ、
「セラピスト側の力不足」でもあるんです。
もちろん、緊張しやすい、リキみやすい人というのは
どうしようもなく存在します。
体調が悪い人であればあるほど、リキみやすい。
(というか、リキみやすいから、体調が悪い)
でも、
「そういう人でさえ、脱力させてあげられる器」を
持つことは、ある程度、できるものなんです。
それこそ、「セラピストの器量」です。
●ここで、
「具体的にどうやったら、柔らかく在れるんですか?」
というヒントを、お渡ししましょう。
奥義をアッサリ言ってしまえば・・
「おめさ自体が、リキまないことだっぺ」
・・・となります。
そうなんです。
これに尽きるんです。
ただし、
「心身ともに、リキまないことだっぺ」
なんです。
●よくわかります。
「もっと早く治してあげたい」とか、
「もっと気持ちよくなってもらいたい」とか、
「満足してないんじゃないかな」とか、
「今の痛すぎたかな?」とか、
「自分の能力で対応できる症状なのか?」とか・・・
「意識しちゃう」んです。
いろいろと。
それは、イコール、リキみです。
脱力じゃないところに連れて行かれる。
理想は、幼子のような状態です。
整体の創始者、野口晴哉先生は、
それを「天心」と呼びました。
●永井の噛み砕きになりますが、
天心とは、「任せる心」だと思います。
天に任せる。
体に任せる。
自然に任せる。
重力に任せる。
それは、「やり過ぎない」ということ。
それは、「本人の力こそを蘇らせる」ということ。
それは、「本人の力を信じる」ということ。
それは、「とても大きな力を借りる」ということ。
これ、「意識しちゃう」の真逆にあるんです。
この「任せる心」って。
任せることができていないから、
いらないことを意識しちゃうんです。
●僕らよりも、
僕らの脳(潜在意識)は、遥かにかしこいです。
僕らよりも自然は、遥かに大きくて、強い。
(人類が滅んでも、地球は滅びません)
自然の一部(生産物みたいなもの)でもある、
僕らのカラダは、僕らの(顕在意識)よりも遥かに
高性能で、多機能で、自律的です。
(呼吸と消化と排泄と代謝と思考と記憶と反射と
体温調節と・・・みたいなめちゃくちゃ高度な作業を
平気でオートで並行して行ってますからね)
上手に任せちゃったほうが、いいんです。
いいに決まってるんです。
こちらが柔らかいと、そういう「すごいもの」の
ジャマをせずに済むわけです。
だから実は、施術でやるべきことは、
そういう「すごいもの」の力が発揮しやすいように、
「患者さんの場(カラダの環境)を整える」ことぐらいなんです。
●多分ですけどね・・・
僕が今、「本気でガンの治療を促せるようになりたい」と
思って、けっこうな数、調べてるんですけど・・・
ほっとんど、
氣功とか、ハリなんです。
「ガンが消えた」という事例に関わったっていう施術法が。
それこそ多分、
「任せる力」なんだと思います。
氣功の本質は、
「自他を自然に戻す」ことですからね。
●で、
「任せる」という感覚ができてくると、
「疲れなくなる」んです。
仕事と同じですね。
周りに「任せる」ことができるようになればなるほど、
自分の疲労は減るんです。・・・当たり前だけど。
●『脱力』
地球に甘えるような感覚。
まずは、このイメージを、心に持っておきましょう。
治療の奥義の1つです、間違いなく。
で、ここで終わっちゃうと、イメージだけに
なっちゃうから、『体験』もぜひ、しておいて下さい。
「1番最初に知りたい!ストレッチ5つの大誤解&コツ」
https://www.youtube.com/watch?v=yeKQS9hHgGA
先日アップした、異様に好評なこの動画(無料です)。
今回お伝えした感覚が、よりクリアに
感じられる良い材料だと思います。
ちょっと長いですけども、
時間のあるときに、ぜひ!
施術にそのまま、役に立ちますからね。
・・・それではまた、面白い毎日を!
ネコなんて、そういう意味では、達人ですよね。
・・・編集後記につづく。
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■お知らせや近況報告など:
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【NEW】
■次の中級クラス(8/23 日曜 13時~18時)は、
「『 全身の機能を底上げする 「背骨調整」 』
~ 神経系、心肺・内臓機能全般、体軸、インナーマッスル ~ です。
このセラピーの特長は・・・
● ボキボキなどの無理・不安・負担がないやり方で、背骨の弾力・活性が改善する。
● 『揺らし』を使ったスキルなので、神経系(⇒脳)の改善、リラックス効果も大きい。
● 全身が緩み、血行が上がるため、施術全体がやりやすく、効きやすくなる。
● 効能が深く、幅広い(詳しくは下記参照)
● 「矯正」でなく「調整」なため、受けていて心地良く、不安感・不快感がない。
・・・などです。
背骨が読めるようになってくると、「カラダの地図」が掴めるようになってきます。
施術がますます面白くなるので、ぜひ、身につけておきましょう!
⇒ 詳しくは↓
http://www.ht-b.jp/erm/class/kotsuban.html
■次のセラピスト塾(※単発参加、初参加OK)は・・・
▼第8回(8月9日(日) 13時~18時 )
『 美容×体質改善!筋膜トリートメント
~ 究極のリンパケア ~ 』
『 すぐ実感できる&喜ばれる!超使える「3つの検査法」 』です。
このスキルの特長は・・・
● リンパの巡りを短時間でジャブジャブに改善できる
● 筋肉のバランスがとれて、「悪いクセ」まで抜けていく
● ソフトで安全な施術なため、妊婦さんや赤ちゃん、お年寄りにも◎
● 頭蓋骨のケアや、内臓のケアにもそのまま応用可能という便利さ(応用法も伝えます)
● 他がやっていない & 原則を知らないとほぼマネできない独自性
● 美肌、引き締めなどの美容効果もあるため、経営的にも使いやすい。
※ 筋膜トリートメントも、オステオパシーの一種です。
といったところです!
⇒ 詳しくは・・・ http://www.ht-b.jp/erm/seminer/8.html
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■編集後記:
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今、ふと思ったんですけどね。
和食の根本にも、この「任せる心」があるんじゃないか。
刺身とかね。
食材(≒自然)を信用してるでしょ?
「元々がいいものなんだから、
あんまり余計な手を加えるでねえ!」
というのって、
逆に言えば、
「食材本来の力に任せる心」ですもんね。
そうなんですよねー・・・
こんなこともあって、
「世界一、氣功のポテンシャルが高いのは日本人」
って、思うんですよね。