●最近、クラスでもよく強調することですが、
大事すぎるから、ここでも書いておきたいな、と。
『気持ち良さ』と『治療効果』は、
両立させるべきものです。どちらも大事です。
●・・・というよりも、
「突き詰めていくと、同時にしか存在しない」
という思いが、僕にはあります。
●わかりやすく言えば、食べものです。
治療効果は、栄養価。
気持ち良さは、おいしさ。
これ、どっちも欲しいですよね。
●栄養価が高いだけでおいしくないものは、
それこそ「味気がない」。幸せじゃない。
繰り返し食べたい、なんて思わないですよね。
「薬と思って食べなさい」という言葉が、『日本には』あるけど、
まさにそう。それは、「必要性」に応じるものです。
●逆に、栄養価はないけどおいしいもの。
これはこれで、豊かではない。満たされない何かを
カラダは察知してしまうものです。
ただ、美味しいから、繰り返し食べたくなっちゃったりする。
ポテチとかね。刹那的な喜びは得られます。ただ、
継続的ではない。
これは、「欲求」に応じるものです。
●レストランだと考えたときに、
どっちのほうが流行るか(流行りやすいか)?
はっきり言って、後者です。
超ヘルシーだけど全然美味しくはないマクロビのレストランよりも、
油ギットギトでもめちゃうまいラーメン屋のほうが、流行りやすい。
それは、「わかりやすいから」です。
味は(ある程度は)誰にでもわかる一方で、
栄養価は、はっきりいって、わかりにくいんです。
だって、
「このラーメン、すげえうまいね!」とは言うけど、
「今のキャベツ、ビタミン、半端なかったね!」とは言わないもんね。
●でもここで、
『化学調味料なし、有機野菜でヘルシーなのに
めっちゃうまいラーメン』というのが存在するわけです。
カラダにいいっていうのと、美味しいのを両立してる。
そんなもん、こいつに勝てるわけないですよね。
(だから僕は、やぐら亭@初台が大好き)
●整体も同じなわけです。
無味乾燥で治療メインの達人整体よりも、はっきり言って、
気持ち良さ・心地良さにこだわったマッサージのほうが、
売れてしまいやすい、という現実があります。
食で言えば舌のレベル(味覚)が落ちているから、
ますますジャンク・フード的なものが流行りやすい。
これと同じで、
整体で言えば、肌のレベル(触覚)が落ちているから、
ますますジャンク的なマッサージが流行やすい。
それが現代の現実なんです。
●でも、わかる人にはわかる。
そして、『気持ち良さと治療効果は両立できる』んです。
美味しくてカラダによい整体は、実現可能です。
(僕の思想がそうなので、僕のクラスで伝えている
テクニックは、基本、そういうものが多いはずです)
それは、
『必要性』に応じながらも『欲求』を刺激するものです。
「行かなきゃ」で行く上に、「行きたい!」で行くこともある。
リピートされやすくて当たり前、ですよね。
『全く痛くないどころか、すんげえ気持ち良い歯医者』が
あったら超イイよね、ってのと似ていて・・・
そういうイメージです。
●だから、『両立』を目指そうね、という話なんだけど、
最初に書いた通り、もう一歩話を進めたいのが、
「最終的には、両立しかないんじゃないか」
ということなんです。
●建築とかでも、ものすごく機能的なものは
結果としてデザイン性が高い、といいます。
逆に、究極に良いデザインは、機能的でもある、
という。
●そうなってくると、理想的なモデルになるのが
やっぱり、『大自然』なんですよね。
デザイン性と機能性が、完全に両立してる。
にんじんの愛らしい赤には、意味(栄養価)があるわけです。
世界一やわらかそうなたんぽぽのわたげは、
風に乗るための軽さを備えてるわけです。
両立してる。
・・・というか、同居してる。
・・・というより、共生してる。
究極的には、食も整体も、
同じなんじゃないかと思うんです。
●それに、両立できていたら、それだけでも
とても強い競争力になります。
僕は施術を受けるのも好きだし、勉強したいから
すごい数の施術を受けに行ってます。
でも、ここを両立しているところは、本当に少ない。
10店に1店、ないかもしれないぐらいです。
だから、この位置を狙うだけでも、
独立上、かなり有利と言えます。
そして、長い目で見ると、
治療能力上も、必ず有利になる。
●考え続けましょうね。
「どうしたら、もっと治るんだろう?」
「どうしたら、もっと心地良くできるだろう?」
「どうしたら、もっとクリアになれるだろう?」
こういう質問を、常に自分に
投げかけていきたいな、と思います。
【 今回のポイントや補足 】-------------------------
○気持ち良さ(マッサージ系の刺激)をバカにできない理由は
たくさんあるんですけど、一番大きいのは、
『脳内麻薬』のことです。
○ベータ・エンドルフィンっていう脳内物質が、
痛みを抑えたり、心地良さをさらに増幅させる効果が
あって、回復力をハネ上げるんです。
○炭酸の温泉、みたいなやつが理想かな・・・(笑)
・・・編集後記につづく。
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■お知らせや近況報告など:
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●整体スクールの第8期(初級)が、9/22(日)からスタートします。
まだ数席、空きがあります。けっこうな効果の全身ケアができて、
セルフケアまで学べてお得です。
ご興味があれば、ぜひ。(初心者も歓迎です)
『スクールの案内ページ』(資料請求もできます)
⇒ http://www.ht-b.jp/erm/school_b.html
●気功が使えるようになるクラスも、9/1(日)に行います(7期)。
これも初心者からでも参加可です。詳しいことが何もわからなくても
痛みやコリのケアがある程度やれちゃうようになります。
こちらはまだ、けっこう空きがあります。
『レイキと氣をゼロから身につけ・健康と生活の質向上に最大活用する方法』
⇒ http://www.ht-b.jp/erm/class/reiki_b.html
●近日開催のスクール:
受けモレがある方、復習(再受講)したい方、単発参加もOKなので、
ご希望があれば、お知らせ下さい。
▼ 9/1(日)レイキ・ベーシック(初中級)
▼ 9/8(日)ES(超上級)1:DLR(脳ツボ)
▼ 9/15(日)アドバンス(中級)1:操体法
▼ 9/22(日)ベーシック(初級)1:カラダの作り&施術の基礎
※ すべてのクラスについて、再受講は半額になります。
(毎回新しい内容が含まれることもあり、再発見が多くあるようです)
●スクールの予定一覧ページ:
⇒ http://www.ht-b.jp/erm/yotei.html
※ 記事のバックナンバーはコチラ:
⇒ http://bit.ly/vSWKkI
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■編集後記:
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「めちゃくちゃ痛い上に、効き目が悪い」
・・・というトリガーポイント整体を受けてきました。
泣けます。
10,500円。高い授業料でした。
レストランで言ったら、
「カラダに悪い上に、まずい」わけです。
なんで行っちゃったんだろう・・・(涙)
あんなにハズレたの、超久しぶりです。
でも、あれを好きな人もいるんだろうなぁ・・・
構造としては、わかりやすんですよね。
「押されていたいってことは、悪いんです!」
「だから、痛くなくなるまでやるべきなんです!」
「ほら、動きが良くなったでしょう?」
・・・という。
(実際に、関節が緩むので、動きは一時的に良くなる)
好転反応についての説明もたくさんありましたが、
今回は好転反応じゃなくて、揉み返しが出てる。
この2つの違いは、めっちゃ大きいです。
ある意味、一貫性があるんですよね。
●痛みチェックを軸にした検査
●痛いことしそうなパワフル・ボディ
●体育教師そのままのパワフル・フェイス
●痛みの副作用をフォローする事前説明
でもね、痛いがひどいから、ずっと
「早く終わらないかな・・・」と思ってました。
同じ痛みでも、
痛気持ち良いと、痛気持ち悪いの違いも、
よくわかりました。
いやーやっぱり、
たまにハズレも体験すべきなんでしょうね。
・・・リスク大きいけど。
しばらく凹むけど(笑)