楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.14】 無限にある選択肢のことを決して忘れない

f:id:cookyourself111:20160320220426j:plain


 ● 前回、『選択肢は3つ以上、もっとくべし!』
   という話をしました。

   今回はそれをさらに一歩すすめた話です。

 ● この仕事をしていて、ホント、思うんです。
   「選択肢はいくらでもあるな」と。

   そして、
   その『選択肢の幅』を心に持っているだけで、
   ずいぶん余裕を持って、良い成果を出せるな、と。

 

 ● なぜかというと、
   僕らが悩み、進めなくなり、苦しむのは、
  『打ち手』(=選択肢)がなくなったとき、だからです。

   いや、もっと正確に言うなら、
   「打ち手がなくなった」と思ったとき・・・

   いやいや(笑)、さらに正確に言うなら、
   「打ち手がなくなったと思い『込んだ』」とき、なんです。

 ● 「もう、どうしたらいいかわからない!」
   というのが苦しいんです。10人以上に施術をしてみた
   ことがあれば、わかるんじゃないでしょうか?(笑)

  (別に、セラピーの現場じゃなくても、あると思います。
   仕事上の挫折でも、大事な誰かとのケンカでも、
   キャリアプランの悩みでも)

 ● 逆に、
  「こうしたらいいかもしれない」(=打ち手)というのが、
   希望になります。気持ちが強くなります。
   だから、進めます。
  
 ● というように、
   突き詰めていくと、『打ち手がない』という『勘違い』が
   悩み続ける苦しさの、大きな原因なんです。

 ● さて、ここで。
   なぜ『打ち手がない』というのは『勘違い』だと
   断言したのでしょうか?

 ● それは、
   「そう思ってたほうが、明らかに生きやすいから」です(笑)
   そして、「たいていの場合、本当に選択肢はいくらでもある」
   からです。

   心や体が、硬直していなければ。
   思考停止、していなければ。
   最悪でも、硬直していない相談相手がいれば。

   選択肢は、無限に生み出せます。

 ● 世の中には・・・
   ▼ 100種類以上の座り方があります。
   ▼ 数え切れないほどの診断方法があります。
   ▼ 無限の種類の医療・治療法があります。(東西問わず)
   ▼ ありえない病気の回復事例がいくらでもあります。
   ▼ 50種類以上のとんかつを出すお店だってあります(笑)@浅草
  
 ● 「そうは言うけど・・・」と言わず、
   「確かにそうだな」と、思って欲しいんです(強引)(笑)

  ▼ 『やり方』がまず、100個はあります。
  ▼ 『視点』も、50個はあるでしょう。
  ▼ 『スタンス』も、50個ぐらいはあるでしょう。
  ▼ 『とらえ方』は、1000個ぐらいあるでしょう。
  ▼ そしたまた、新しい『やり方』も生まれます。
  ▼ 時間が流れたら、状況は変わります。
  ▼ 状況が変われば新しいやり方が・・・(繰り返し)

 ● ここがわかってさえいたら、
   ずいぶん、自由になるんです。気持ちや思考が。
   だから今回は、しつこかろうが、押しつけたい(笑)

  たとえば。

 ●「この患者さんの歩行困難、自分で治せるのか?」
   という悩みがあったとしましょう。

  (歩行困難に限らず、ケアのやり方がわからないような
   症状に出会ったことをイメージして下さい)

   実はこれ、(思考のもとになる)質問がすでに
   間違っているんです。

   これは、
   自分をめちゃくちゃ不自由にする質問です。

   どこが間違っているか、わかりますか?

 
  (ちょっとだけ、考えてみて下さいね)



 ● まず、
   選択肢が2つしかありませんよね。
   3つに足りてない。

   『治せる』 or 『治せない』 という二択なんです。
   しかも、治すのは『自分』だと、決めつけています。
  (一拓)

   『勝手に選択肢を限定して自分を追い詰めて』るんです。
  
   わかりますか?

 ● 『完全に治る』のが、そりゃあ理想です。
   でも、治ると治らないの間に、ほんとは、
   いくつもの選択肢がありますよね?

   「白と黒のその間に、無限の色が広がって」ますよね?
  (@ミスターチルド●ン (笑))

   ▼ 50% がよくなる(完治ではないが改善)だけでも、
     患者さんの生活は、全く違ったものになります。

  ▼ 20%しかよくならないけど、痛みが減り(減痛)、
    夜、眠れるようになるかもしれない。

    それは、世話をしてくれる奥さんの負担まで
    減らすかも知れない。それがさらに、本人の
    心の負担を減らすかもしれない。
 
  ▼ 良い杖を探してあげることで、負担が減るかもしれない。
    それが症状の改善にもつながるかもしれない。

  ▼ 『楽な歩き方』を提案することで、せめて
    歩く辛さがへるかもしれない。それが、施術の効果を
    効きやすくして、改善につながるかもしれない。
  
  ▼ あなたに診てもらうために『希望を持ってお出かけ』し、
    『歩いてくるという運動』が、プラスになっている
    かもしれない。せめて悪化を止めているかもしれない。

  ▼ 相談できる「あなた」がいるという『心の支え』が、
    精神的な栄養として、とても大きな意味を持つ
    かもしれない。(実際によくある話です)

  ▼ 『他の病院や整体とちがって』あきらめずに
    診続けてくれることが、『心の救い』になるかもしれない。

  ▼ あなたが紹介できる別の先生が、その患者さんの
    症状との相性がとてもよくて、改善できるかもしれない。

  ▼ 下手をすると、『歩くのが辛い』という口実で、
    あなたに会いたくて来ているのかもしれない。
    (ご本人に自覚がないケースもあります)

 ● これは、
   『実はありうる可能性』のほんの数例です。

   1つでも2つでも、
   今までと違ったアイディアが含まれていませんでしたか?

 ● 治せたら、そりゃあ嬉しいですけど、
   一緒に治せば、いいんです。
   (本人の力で回復するのが、本当の理想です)

   心の負担が減るだけでも、十分、意味深いんです。
   場合によっては、そっちが本当の問題だったりもします。
 
   色んな人の力を借りてもいいんです。
   打ち手がなくなったら、僕(永井)に相談したっていい。


 ● そう考えたら、
   ちょっと心が軽くなりませんか?
 
 ● そして、
   『そういう考え方の先生』って、なんか安心しませんか?

   「うーん、これはどうしたらいいのかな・・・」じゃなくて、
   「そしたら、こうしてみようかな」って顔をしてくれて、
   そういう話をしてくれる先生。

 ● しかも、
   そうやって多くの選択肢を意識しようとする先生は、
   技術の向上が早いんです。

   頭も柔軟になるし、視野が広がるから。
   人の話も、素直に聞けますしね。

 ● というわけでぜひ、
   『選択肢は無限にあるんだから』という前提を、
   思い定めてみて下さい。

   いいこと、いっぱいあります。

   2013年の密度を変えるほどのインパクトが
   あったりなかったりすると思います。
  
  
   ・・・というわけで、
   あけまして、おめでとうございます!



【 今回のポイント 】-------------------------

 『決めつけは、心の弱さの証明である』

 ・・・という名言があります。

 こんなカッコいいこと、誰が言ったのか?
 と思ったでしょうけども、
 去年、僕が言ったものです(笑)

 僕自身がもともと、
 けっこうな『決めつけ野郎』なので、おのれを
 戒めるつもりで心に刻んでいるんです。

 決めつけがひどい人って、
 どんどん優しさを失っちゃいますしね。

 僕、高校生のとき、
 「毎日、何かしらの向上もしないようなやつは、
  ただ老いていくだけの豚みたいなもんだ」
 って言うような、アホたれでした(涙)

 よく友達がゼロにならなかったものです。
 (何人か、仲良くしてくれる昆虫がいました)

 生き方の選択肢も、
 人を見る選択肢も、
 努力のやり方の選択肢も ぜんっぜん見えてないまま、
 周りを否定するなんて、ひどいですよね。

 決めつけてたんです。
 『僕の見方』で、しかも『僕が見える範囲』だけで、
 『努力してないように見えると僕が判断した人』は、
 努力してないはずだ、って。ダメな人だ、って。

 なんて勝手なんでしょうね。嫌な人です。
 当時の自分を振り返ると、『浅はかしょうこう』
 というあだ名がピッタリです。

 それに気づかせてくれたのは、
 仲間内でもっとも『自己中』だとされていた、
 大森君(仮名)でした。

 「っていうか、そんなこと言いながら
  一番自己中なのは、結局ナガイやよね」

 「俺は俺で、ナガイはナガイ、ということを
  許してくれないと、息苦しいよ」

 (という内容のことを、高校生らしい表現で
  言ってくれました。)

 
 当時の自分を
 ぶっ壊してくれる、本当に大事な指摘でした。

 それから僕の『決めつけ癖』がすぐ治ったか?
 というと、時間がやっぱりかかりました。

 でも、『自分はつい決めつけたがる』という
 危機感(=アンテナ)ができたことは、
 人を追い詰めることを防ぐストッパーになりました。

 それはやがて、
 自分を追い詰めすぎないストッパーにも
 育っていきました。

 大森君には、本当に感謝してます。
 (当時より、今のほうが仲良しです)


 『決めつけは、心の弱さの証明である』

 いつか・・・
 少しは流行るでしょうか(笑)


--------------------------------------------------
■編集後記:
--------------------------------------------------

 小さい頃から、
 ほんのすこ~~~~~~しだけアトピーな感じで、
 冬になると、かゆいんです。

 が、今年はほとんどゼロです!

 こんなの、物心ついて以来、
 初めてかも知れません。

 経絡(特に腎・膀胱経)をととのえて
 水分の流れを良くすることを覚えて以来、
 少しずつ軽くはなってたんです。

 でも、
 無視できるほどラクじゃなかった。

 それが、
 今年、もうゼロまで行ったんです。

 ・・・肌着を、変えたことで。

 化学繊維の害、静電気の害は
 色んなとろこで言われるようになりましたが、
 面白いもんですねー

 乾燥も減ったし、
 それでかゆみも減ったし、
 脚が疲れにくくなりました。

 やっぱり、自然のものって偉大なのね。