楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.15】 人生の醍醐味の8割は『寄り道』のほうにある

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 ● 人生を『旅』にたとえる。
   わかりやすい話です。

 ● 人生を『旅』だと考えてみたら、確かに、
   色んなことが考えやすくなる。

   たとえば、充実した旅を助けるもの。
   そのけっこう大事な1つは・・・

 


  『寄り道』

   だと思います。

 ● ただ目的地を行きまくるだけじゃなく、

  ▼ 近くの市場で『地元の感じ』を味わったり、
  ▼ 屋台でちょっと変なもんを食べたり、
  ▼ 現地の子どもたちが遊んでるのを眺めたり、
  ▼ 見たことない植物を見つけたり、
  ▼ 地元の人に道聞いてたら仲良くなったり、
  (僕が道を聞いたイタリア人は、いきなり盛り上がって
   無駄話を30分した挙げ句、道、全く知らなかった(笑))
  ▼ 迷子になってテンパったり、
  ▼ 視界に入ったバスにいきなり飛び乗ったり・・・

  そういう『不確定要素』たち。
  計算外のこと。

  怖かったり驚いたりもするけれど、
  『ちゃんと無事に帰ってくる』ことさえできるなら、
  それは『絶妙なスパイス』の役割をしてくれます。

   味を良くしたり、
   香りをよくしたり、何より、インパクトが心に刻まれて、
   忘れられない経験(肥やし)になる。・・・というような。

   そして、
   旅人の心を鍛えたり、感性を潤わせたり
   成長させたりするのは、『予定通りの行程』でなく、
   こういった『計算外の寄り道』のほうなんです。

   (・・・ちなみに、
    ここまでは、共感、できてますか?(笑))
  
 ● なんでこんな話を急に始めたのか?
   実はネタが切れたのか?

   ・・・と思ったかもしれませんが(笑)、
   この話が大切なのは、『施術の上達法』に関わるからです。

 ● つい先日、整体スクールの初級、
   6期の最終回がありました。

   そして、「これをマスターすれば独立するのに十分」
   と言いました。これ、大げさに聞こえるかも知れませんが、
   実際、大げさじゃないんです。

 ● もちろん、生徒さんたちの能力が『完成』された、
   というわけじゃありません。

   僕ももちろん、未熟です。
   一生、未熟だと思います。

   大切なことは、
   『楽しい旅に出る準備はととのった』ということです。

 ● さて、
   ようやくここから、話がわかりやすくなります、多分(笑)。

   整体の世界を旅する。
   それを充実させ、楽しむために一番大事な材料は
   渡せたと思っているんです。
  (マスターはもちろん、これからだとしても)

  ▼ 整体スキルを通して、どうしたいか、『目的地』は
    みなさんそれぞれがお持ちでしょう。
  ▼ 今回学んだ基本的な施術テクニックは、
   『けっこう見やすい地図』みたいなものです。
 
  これがまず、旅には必須ですよね。

  ▼ 一緒に学んだ生徒さんたちや僕(講師)は、旅で言えば
    『出会い』です。ずっと一緒じゃなくても、旅を
    彩ってくれることもあり、今後、助け合えることもあり。

  ▼ そして意外なほど大事なのが、『帰る家』。

    旅って、旅先も楽しいけど、それを一通り楽しんだあとに
    『帰ることができる日常』が約束されていること・・・
    これが実は大事だったりします。
    (それがないと、ただのホームレスですからね)

    この『帰る家』は、初回でお伝えしている
    『カラダの基礎の仕組み』です。

    あとは、『相談できる場所』として、
    Facebookのコミュニティーを用意してます。

 ● こういった最低条件が整うと、
   何ができるようになるか?

   ・・・といえば、『寄り道』なんです。

   目的地も地図もあるから、余裕があって、
   ちゃんと帰れるからこそ、『寄り道』を楽しめます。


 ● 僕は、『寄り道』を推奨したい。

   『正解』を提供したいわけじゃない。

   これは改めて強調したいと思ってます。

 ● 施術なんて、最後は個性です。
   逆に個性のない施術は、生き残りません。
   面白くもない。

   僕がやっている通りにやれる必要なんて、
   ないんです、実は。

   土台にするのはもちろん効率的です。
   だから、土台をおさえるまでは十分練習材料にして
   味わったらいい。

   でもその後は、
   もっと良いやり方を作ったっていいし、
   自分に合うやり方に調整したっていい。

   「それを探しながら色々試す」ことこそが、
   一番のスキルアップになります。

   (守・破・離 というやつですね)

 ● ただ、
  『帰るべき家(=基礎)』がないと、フラフラして
   軸のない貧弱なテクニックになっちゃうから、
   それは大事にして欲しい、というだけで。

 ● 地図(予定)の通りに行く旅が好き、というなら、
   それももちろん、悪くはありません。

   できる限り、質の良い地図(施術法)を
   お渡ししたつもりです。

 ● でも、
  『寄り道』(=不確定要素)は必ず発生します。
 
   思い通りに行かなかったり、
   予想外のことが起こったり。

   でも、それを嫌がらないで欲しいんです。
   怖がる必要もない。もったいないから。
   そこが一番、スキルやレベルが上がるチャンスだから。

   あれこれ試せばいいんです。
   「じゃあ、こうやってみたらどうかな?」って。
   それでもダメなら、
  「また、別の見方、やり方、やってみよ」って。

   ※ もちろん困ったときには、ヒント、いくらでも提供します。

   その
  『試行錯誤していける習慣や心の体力』こそが、
   セラピストを強くする最強の軸なんです。
  
 ● なぜなら、
   患者さんは、個性的だからです。  
   だから、症状も、個性的です。

   とうぜん、
  「いつものやり方」が通用しないシーンが
   必ずやってきます。アタリマエに、やってきます。

   そこで、
  「この人うまくいかないな、嫌だな」と思っちゃうか、
  「よし、色々試してみよう」と思えるのか。

   それが、
   そのセラピストの人生の分かれ道になるんです。

  『試行錯誤できる力・寄り道できる力』が、
   どんどん色んな人や症状を回復できる自分になっていく
   ターボ・エンジンになるんです。

 ● 経営も、同じ。
   あなたが個性的なんだから、あなたの事業も個性的です。
  
   「思い通り」が通用しないシーンなんて、
   独立したら無限にあります。

   そこで、
  「うまくいかないな、嫌だな」と思っちゃうか、
  「まぁ施術と同じだ、いろいろ試そう」と思えるのか。

   それがやっぱり、
   あなたの治療院(治療人生)の分かれ道になるんです。

   時代がどう変わろうと、不況になろうと
   ちゃんと患者さんに喜ばれる治療院として育てていける
   原動力になるんです。

 ● で、そういう分かれ道に出会ったときに、
   「そうだ、地図を見直してみよう」って思えたら、
  心はずいぶんラクなもので・・・

  それを提供してるつもりなんです。
 
  「そうだ、あの人に聞いてみよう」って
  相談できる相手がいたら、それはやっぱり
  心がずいぶん強くいられたりするから・・・
  
  そういう存在でいられたら、と思ってるんです。

 ● だから、『寄り道』、たくさんして下さい。
   『寄り道力』こそ、鍛えて下さい。

   『正解』に甘えて、
   小さく痩せてしまわないで下さいね。
 

【 今回のポイント 】-------------------------

 セラピストとして本物な人は、必ず個性的。
 その個性の力を磨くのは、『試行錯誤の習慣と心の体力』。
 
 だから、『予定通り』じゃない『寄り道』に挑むことこそ、
 本当の実力を鍛えるチャンスになる。

 寄り道を楽しむための『地図』や『帰る家』が
 手に入ったら、不確定要素を怖がらず、
 自分の整体への旅に、ワンパクに出かけるべし。