楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

接骨院と整体院の違いと、その「理由」【保存版】


今日は、質問に答えます。

永井に教えて欲しいこと、
というアンケートより……

●「整体とか整骨院とかって、
似たような名前が多くて違いがよくわからないんです」

これに答えますね。

基本的なことではありますが、
特長の「理由」もふくめて、説明します。
お店選びの参考になるかと思います。

(お客さんとして行くにしても、
 お勤め先として考えるにしても)


 



まず、
接骨院と整骨院は、同じものです。
どちらも保険が使えて、
500円前後で軽いマッサージと電気治療、
シップやテーピングをしてくれるところ。

鍼灸院とか鍼灸マッサージ院は、
もっとわかりやすいね。
ハリやお灸、マッサージをしてくれるところです。
(電気を併用することも多い)

で、
ここまではすべて「国家資格」です。

接骨院や整骨院なら、柔道整復師さん。
鍼灸院なら、鍼灸師さん。
マッサージなら、マッサージ師さん。

みんな、専門の学校を修了して、
お国の試験に合格した人たちです。


それ以外は、
「○○整体」やら「○○治療院」やら、
カタカナの名前やらと、色々ありますが、
それらのほとんどが「民間資格」系です。
(楽ゆる整体もそうです)


――じゃあ、
国家資格者のほうがスキルは高いんでしょ?

ってね、
そう思うのが真っ当なんですが……

実際には目的によりますし、
それ以上に「施術者」によります。
(当たり前ではありますが)

たとえば、
整骨院や接骨院は、
「骨つぎ」というあだ名もある通り、
ケガを治すところです。

保険を扱う以上は「保険制度の範囲内」に
ケアを限定する必要があるので、
全身をみるようなケアは本来、できません。
(グレーでやっているケースは珍しくありませんが)
足のケガなら足を、肩の肩なら肩をみる。
なので、疲れやこりや体質から来るような不調を
なんとかするのには向かない……というか、
そもそも「業務外」なんです。

ただし、
そういう「全身を見るようなケア」を
やりたい先生もいるので、
そういう場合は「自由診療」、つまり
保険外のメニューを用意してあって、
500円とかではなく一回6000円など、
いわゆるマッサージや整体のような料金になります。

そのため、
自然な流れとして、
保険診療をメインでやっている先生は、
ケガの手当てが得意になっていきます。

自由診療をメインでやっている先生は、
全身の不調をケアすることが得意になっていきます。

得意分野が違って来るわけですね。

※ただし、
不調をケアする自由診療が得意な先生は、
整骨院や接骨院という名前を
使わなくなっていく傾向があります。
そうじゃないと
「接骨院なのに、普通のメニューが6000円って、なんじゃい!」
って不満に思われちゃうからね。


いっぽうで、
鍼灸院が得意とするのが、
体質改善や、長引く不調のケアです。

骨折とか捻挫といった「ケガ」についても
痛みを軽くしたり回復を早めたりといったサポートは
できますが、
ケガそのものをその場で治療するのは専門外です。


で、最後に残るのが、整体です。
これはもう正直、
「何でもアリ」です。

むっちゃ上手い人も、びびるほど下手な人もいる。
ボキボキ激しいやり方があるかと思えば、
蚊が止まるようなソフトなやり方もある。
親身になってくれる先生もいれば、
枕や布団を売りつけることしか考えない先生もいる(笑)
手でやる人、オイルを使う人、トンカチを使う人……etc

もう本当に「何でもアリ」。
良くも悪くも驚きが1番多いのが、このゾーンです。



というのが、
手技療法業界の全体像かな。



まとめると……


捻挫、脱臼、骨折といったケガであれば、整骨院・接骨院へ。

不調や体質の改善なら、鍼灸院へ。
または自費診療が強い整骨院・接骨院か整体院の
「腕が良いとわかっているところ」へ。

というのがベースになります。


ちなみに、
もし行くなら評判が良いところにしたいわけですが、
今いちばん信用できるクチコミ情報は、
グーグルマップのものだと思います。
(怪しいほどベタ褒めのサクラのクチコミはスルーするとして)

エキテンやホットペッパービューティーといったサイトは、
「クチコミ書いてくれたら割引きします」的な
キャンペーンのせいで、かなり客観性が失われてしまいました。



以上、業界について、
区分けを説明してみました。



ではでは今日も、面白い一日を。
日本の整体も国家資格を目指した過去は
あるらしいんですけどね、叶わなかったそうです。