「3,000人に会って、やっと100人採用できるぐらいです」
つい先日、人材採用のプロの人の話を聞きました。
自社の採用だけでも、こんな感じだって。
今は学生が減ってるから「売り手市場」になっていて、
「正直、調子にのってる学生が多い」らしい。
企業も学生を「お客さん扱い」で大事にするから、
しょうがない面もある、と。
でも、やっぱり、違う子は、全然違うんだそうです。
10人に1人ぐらいだけ、ちゃんと謙虚に学ぶ姿勢を
キープできてる子がいる。
で、そういう子はもちろん目立つし、
実際、頭も性格も良くて、採用後もすごく伸びる。
なぜ?
何が、彼らを分けた?
そのプロによると、
「誰に育てられたか」だそうです。
一番は親。
でも、それだけじゃないってところが救いで、
親はひどかったけど、恩師の存在でそうなっている子も多い、と。
学校の先生、サッカーの先生、ピアノの先生。
それぞれなんだけど、
人格ができていて、鍛え上げてくれた存在が大きいそうです。
なるほどねー……
わかる気がしました。
そして、きっとそれは社会人になってからでも
同じことだろうなぁ。
誰から学ぶかは、本当に大事です。
天才もいるけど、ワザだけじゃなダメだと思う。
人格が人格を育てるというところが、
どうもはずせない感じがあるんです。
長く栄えるということは、
長く愛されるということで、
長く愛されるということは、
長く信頼されるということ。
そこはワザだけでは到底ムリで、人格が問われるんです、多分。
人格なんていうと難しいけど、人柄って言ってもいい。
ワザと人柄を兼ね備えた人が、長く愛されるはずだし、
そういう師匠を持った弟子は、そう磨かれるんでしょうね。
今は「売り手市場」でも、それは時と共に変わります。
「買い手市場」になって追い風が向い風に変わったとき、
真っ先に沈むのは、人柄がいまいちな人でしょう。
だってワザだけなら替えが効いちゃうもんね。
競争が厳しくなったら、価格競争になって、
沈んじゃうんだよね。
そしてもっとも恐ろしい真実は、
「ワザだけで人が健康になるなんて思うなよ」
というところですね。
人柄は治療効果を恐ろしいほど左右しますもんね。
いい師匠を探すだけじゃなくて、
その師匠の人柄に触れることを考えるといいんだと思います。
ワザはもちろんなんだけど、
考え方とか、視点とか、真心をどう表すか、とか。
ワザ以上のことをどう学び取るか。
これから、ますます大事なテーマになってきそうだなー。
そう思いましたとさ。
(冒頭の写真は要注意な師匠のサンプルです)