よく聞かれるんです。
「差別化ってどうやったらいいんでしょうか?」
確かに「死ぬほど大事」なんですけど、それだけに、
「イタすぎる勘違い」がとにかく多いテーマです。
でも、本質さえわかっていれば、明日からでも
グンと変われるものだったりする。
・・・というわけで、
シリーズにしてみようかな、と。
「本当に喜ばれる差別化 6つの視点」ということで。
是非やるべきことと、絶対やっちゃいけないことを
しっかり区別できるようになっときましょう。
●「肩が特に辛いです・・・」
って人、多いですよね。
(肩こりは「女性の健康の悩み」No.1です)
さて、肩のケアをするときに、
「必ずケアするポイント」って、
どこですか?
ちょっと思い出してみましょう。
●きっと、
パターンとして一般的なのは――
・僧帽筋(肩の表面)
・菱形筋(肩甲骨の間)
・広背筋
・ローテーターカフ(肩甲骨まわり)
・肩甲骨
・胸椎(背骨の胸部分)
・肋椎(背骨と肋骨のつなぎ目)
・肩井(ツボ)
――あたりじゃないでしょうか。
ただ、
これぐらいは、マッサージのお店でも
氣の利いたところだとケアしてくれます。
で、
こっからが、大事なんですけど・・・
●こんな↓ところは、
どうですか?
・大胸筋 & 小胸筋(胸の筋肉)
・烏口腕筋(肩→腕をつなぐ筋肉)
・上腕二頭筋(二の腕の平側)
★上腕三頭筋(二の腕の甲側)
★側頭筋(耳の上の筋肉)
★鎖骨(胸鎖関節、肩鎖関節)
・曲池(ひじ付近のツボ)
★手三里(曲池の近くのツボ)
・・・やってます?
このへんは、何かというと、
「普通の人は、肩こりと関係ないと思うところ」
なんです。
そして、
「関係ないと思ってたのに、気持ちよい!」
ところでもあります。
(特に★マークのやつは大事です。
もちろん、肩こりに密接に関係してる)
●なんでこんな話をするか?
・・・というと『差別化』は、
意外と簡単にできちゃうよ、という視点を持つための、
ちょうど良いサンプルなんです。
差別化というと、
「なんかオリジナルのことをしなきゃ!」
って、ついつい、大げさに思いがちなんです。
そりゃあ、
オリジナルな(珍しい)武器(主に施術法)はあった
ほうがいいです。1~3つぐらい、欲しい。
でも実は、そもそも、
差別化には大きくわけて
「2つの方向」があるんです。
●スクールでもよく伝えることなんですが・・・
1)「他の人ができないことをやる」
2)「他の人はやらないことをやる」
この2つは、どちらも
強い差別化になります。
1ばっかりじゃなくていい。
2だって、立派な差別化なんです。
で、ポイントとなってくるのは、
2だったら、
「明日からでもやれる」ということなんですね。
●具体的にいきましょう。
それこそ、さっき出て来た――
・大胸筋 & 小胸筋(胸の筋肉)
・烏口腕筋(肩→腕をつなぐ筋肉)
・上腕二頭筋(二の腕の平側)
★上腕三頭筋(二の腕の甲側)
★側頭筋(耳の上の筋肉)
★鎖骨(胸鎖関節、肩鎖関節)
・曲池(ひじ付近のツボ)
★手三里(曲池の近くのツボ)
というパーツを、
「肩こりのケア」に取り入れる。
これはもう、充分、差別化なんです。
「他であんまりやってないパーツ」だから。
「へー!
こんなところが肩につながるんですね!」
そう言ってもらえたら、
それはもう充分、「この先生、他とは違うな」
って思ってくれてるんです。
●もっと言えば、
わかりやすく、
「ここ、けっこうグッときませんか?」
って聞いてみてもいいです。
そうすると、
「うーん、イタ気持ちいい感じです」
みたいになりますね。
この『投げかけ』を1つはさんでから、
「実はこれ、○○さんの肩こりにつながってるんです」
・・・って話していくと、
面白さはさらにアップします。
「この先生は触ると色々わかる人なんだ」
という信頼感にも、つながってくる。
(アピールするのでなく、やりとりの中で自然に
感じてもらうことが大切です)
●特によくある盲点が、
「上腕三頭筋(二の腕の甲側)」です。
これ、ケアしてますか?
肩甲骨、背筋全体、首の後ろ側、後頭部にも
つながる、すごく大切な筋肉です。
なのに、目立ってない!
ここがポイントです。いわば、
「隠れたスター選手」なんですね。
だから、
ちょっと表に出してあげるだけで、
大きな魅力を発揮するわけです。
●ね、難しくないでしょう?
まずは、この根本を、
忘れないで下さい。
1)「他の人ができないことをやる」
2)「他の人はやらないことをやる」
この2つ。
特にまずは、2つ目ですね。
●すげえわかりやすく言えば、
肉料理ですよ。
「豚肉のしょうが焼き」を出しても
「いいね~」って喜ばれますよね。
定番だし。
でも、
「チャーシュー」をドン!と出したら、
「え?これって家で作れるの?すげーーー!」って
なるわけです。
『特別感』があるから。
●ただ、
クックパッドで調べてみて下さい。
チャーシュー、超簡単ですから(笑)
僕も何度か作りましたが、
炊飯器ですごくカンタンにおいしくなるわけです。
そう、
そういうことなんです。
「実はカンタンなのに、
他の人はあんまりやらない」
――というのは、すごくオイシイ。
施術だけの話じゃないですね。
『特別感』の正体なんて、
何の変哲もない「炊飯器」だったんです(笑)
●まとめましょう。
要は、
「すごいこと」じゃなくても、
充分、差別化はできまっせ!
・・・というのが、初回のポイントです。
「すごさ」は大事ではあります。
でも、「すごさ」を求め過ぎると、
ちょっとね、バランスが崩れがちなんです。
お客さんが
喜ばない方向に行っちゃうことがよくある。
それは正直、エラーです。
「すごいこと」と、
「すごくはないけど新しいこと」は、
両方、とても大事なんです。
この視点でぜひ、
できることを探してみて下さいね。
必ず、
いくつも出てくるはずですから。
――というわけで次回は、
さらに具体的に、「使えるネタ」を見ながら、
もう一歩、差別化のテーマを
踏み込んで行きましょう。
・・・それではまた、面白い毎日を!
まずは上腕三頭筋、ケアしてみて下さいねー(笑)
・・・編集後記につづく。
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▼第13回(1月10日(日) 13時~18時 )
『 異常に深く効く「ズルいツボ」 ―― ゼロ・スポット。
~ 深層筋、内臓、ホルモン、脳までとどく調整点 ~ 』です。
「何にでも効くツボがあったらいいのに・・・」
そんな都合のいいこと、考えること、ありませんか?
僕は、よくありました(笑)
そんなニーズに応える今回の特長は・・・
● 目的に合わせた特別なツボを使うため、知るだけで、大きな効果が出せる
● 刺激法が明確なため、コツをつかめば誰でも(ほぼ素人でも)すぐ実行可能
● 「ケアの仕方がわからん!」ような箇所にも、改善効果が期待できる ⇒ 病気対策にも。
(脳、ホルモン系、深層筋、経絡のメイン筋、内臓ひととおり、脱力 etc)
● ツボへの刺激なので、気持ち良さも上々
● やることは超シンプルなので、効果の深さの割に、所要時間が短い
● オマケで今回伝える「ゼロ・スポット」の一覧表(A4)が付くので、覚えなくて良い
(壁にでも貼っておいて、症状に合わせて使うといいです)
・・・といったところです。
期待できる効果・メリットは・・・
○ 脳に届くケアが可能になる
○ 内臓機能の改善がかなりやりやすくなる(他の施術との相性も◎)
○ 脳波、ホルモン、3丹田など、全身に影響する『総合スポット』が超便利
○ すべて独自のツボなので、差別化要因としての価値が大きい
○ すべて、セルフケアにも使える
などなどです。
「病気のケアまでできるようになりたい」という人には、
とても心強い武器になるかと。
今回はなかなか、ロマンがありますよー。
⇒ 詳しくは・・・ http://www.ht-b.jp/erm/seminer/9.html
■来年の2月21日(日)の14時~16時に、
「セルフケア塾」ということで、自分で治すスキルを
身につけるクラスをやります。
タイトルは決まってまして・・・
『疲れを50%OFFにする!手早く便利な体活術(全身)』
~ まずは疲れにい & 治りやすい「よく巡るカラダ」へ ~
最初は、基礎ってことで、全身に良いやつです。
疲れにくい座り方、食べ方、飲み方、呼吸、
全身をゆるめて巡らせるセルフケアあたり。
今、どこまでを盛り込もうか整理してるんですけど、
費用対効果は、かなり高いものになると思います。
セラピスト自身にはもちろん、
「お客さんに渡すおみやげ」としても、便利ですしね。
興味があれば、予定、空けておいて下さいませ。
案内ページが整ったら、追ってお知らせしますね。
あ、あと、
「こいうのがあったらいいなー」などの
リクエストがあれば、お気軽にどうぞ!
(コメントでもFBでもメールでも何でも)
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■編集後記:
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作務衣を着てる先生、
けっこういますよね。
あくまでも、
作務衣全般がダメってわけじゃないですけどね。
ああいう「クタ」っとする生地って、
よほど氣を付けないと「なんだか少し小汚い」印象に
なっちゃうことが多いです。
(実際、ギリギリな先生がけっこういます(涙))
個性を出したいときに、
必ず意識しておきたいポイントがこの、
「清潔感」です。
「不潔」だったらもちろんアウトですが、
怖いのは「不潔『感』」の時点で、
もうかなりアウト気味だということです。
で、また今度の機会にくわしく書きますが、
清潔感は、見た目の問題だけじゃないんです。
精神的にも、なんです。
クリーンな印象、と言ってもいい。
そう、「基準」ですね。
どこからどこまでがOKなのか。
このあたりのラインを
知っておくことは、必ず役に立ちますからね。