『自然との距離』が広がると、人は病む。
縮めて行けると、人は活きる。
大げさじゃなくて、
命の力を高めるのための、重大な法則だと思います。
実はこれで、
セラピーの価値を測ることができる。
・・・としたら、
面白くないですか?(笑)
続きは、編集後記で。
● マッサージはなぜ、気持ちいいのか?
・・・もっといえば、なぜ、気持ち良く『感じる』のか?
・・・さらに言えば、なぜ、気持ち良く感じるように
『なっている』のか?
考えたこと、ありますか?
● 人のカラダって、良くできていて、
生存に有利なものに『快』(ここちよさ)を感じて、
生存に不利なものには『不快』(嫌悪感)を感じる。
そんな風になっています。
食べ物が、わかりやすいですよね。
うまいものは、栄養豊富です。
臭いもの、苦いものは、ちょっと注意です。(基本は)
(神経系が正常だったら、ですね。ここが大事ね。
だから病んでしまうと、自分に本当に必要な物を
選べなくなるんです。)
● つまり、
「マッサージは、生存に有利、価値がある!」と
カラダが判断しているんです。
良いタッチを受けると・・・
『適圧による心地良さ』(布団やお母さんのお腹の中に似てる)、
『万有引力の反応』
『温熱効果』(手の暖かみ)
『圧電効果』(圧を受けると電位が発生して刺激になる)
『緊張と弛緩によるリラックス効果』
『血液集中と拡散による老廃物バイバイ効果(造語)』
・・・などによって、
カラダはラクになるわけです。
● これが、脳の中の麻薬(脳内麻薬)を
発生させます。
β(ベータ)エンドルフィン、といって、
鎮静効果、鎮痛効果が入っていて、多幸感もくれる上に、
副作用がない!・・・というすぐれものです。
● これは、
意外とちゃんと知られていない、マッサージや指圧の
回復原理でもあるので、ぜひ、覚えておきましょう。
● さて、話を戻しますが、
こういった、『回復反応』が起きる絶対条件になっているのが、
『ヤバい感じがない』ということです。
この、『ヤバい感じ』の意味、
わかりますか?
● 例えば・・・
▼ 強すぎるマッサージ
▼ 熱すぎるお灸
▼ 痛みが強いハリ治療
▼ ごりごりやられる小顔矯正
▼ ボキボキされる骨盤矯正
▼ 先生に怖い or 不信感があるあらゆるセラピー
▼ 説明がなく意味がよくわらからないままのセラピー
(説明があれば全然問題ありません)
▼ 痛すぎる足つぼマッサージ
・・・みたいなものは、
カラダにとっては、『ヤバい感じ』なんです。
だって、痛いの、嫌でしょ?(笑)
熱いのも、ボキボキも、意味不明なのも、
もちろん、嫌でしょ?
・・・というシンプルな話です。
● 『嫌だと効かない』んです。
信じてなくても大丈夫、というセラピーは多々あります。
でも嫌なのはダメです。拒絶と『緊張』が生まれます。
緊張 ≒ コリ、ですから、
アタリマエですが、逆効果です。
痛いのもそう。熱すぎるのもそう。
意味不明も、もちろんそう。
『緊張』が生まれるんです。
だから、効かないんです。
セラピー(の効果)が入っていかない。
カラダもココロも、『閉じてしまう』から。
● これが、
『自然との距離』が遠いセラピーということです。
それは効きません。
どんなにすごそうな先生が、すごそうにやってて、
人気で儲かっていようと、いいもんじゃない。
これに関しては、
別にナガイの考えとか感覚とかではないので、
珍しく、断言しましょう。
「ちゃんとプラス効果が続くものは、
自然の法則に反してないものです。」
(これはセラピーでも仕事でも経営でも同じです)
● どうやって見分けるか?
・・・というと、『赤ちゃんにやったら嫌がるか?』
という発想法は、有効だと思います。
適度に圧してあげたり、
温めたり、
揺らしたり・・・というのは、
赤ちゃん、喜びます。
「だぁだぁ、ばぶば~ぶ!(いいぜオイ、もっと来い!)」
みたいなことを言います。
でも、
強いマッサージをゴリゴリしたり、
あっついお灸をすえたり、
首の骨をボキボキやったりしたら、
「ぐぺぺぺがふっ!(この野郎!俺は繊細なんだぞ!)」
みたいな顔をしますよね(多分)。
● そうやって、想像してみたら、
わかりやすいと思います。
● そもそも、圧とか揺らすとかって、
『生まれる前ぐらいから慣れ親しんでいる刺激』なんです。
それは、カラダになじんでいて、
安心を呼ぶものです。
・ お母さんのお腹に包まれていた(適度な圧迫)
・ 心臓がトントンと波打っていた(適度なポンプ刺激)
・ もともと細胞は揺れてたし、お母さんに揺らされてた(揺らし)
・ 産まれる前から話しかけられてた(優しい言葉)
・ 体重はお腹の中にいたころから感じてた(引力・重力)
そういうのは、緊張を呼びません。
そりゃそうですよね。
赤ちゃんの頃から、もともとそれで良かったんですから。
カラダから言わせたら、
「そうそう、それそれ、オイラ、昔っから好きなの、それ」
って感じでしょう。
● こういう視点を、ぜひ持っておきましょう。
そして、自分のセラピーを、見直してみましょう。
『自然化』してみましょう。
新しいものを学ぼうか迷ったときも、基準になります。
「それって、赤ちゃんでも喜びそう?」って、
考えたらいい。
Noなら、恐らく、自然に反したもので、
学ぶ価値は、恐らく低い。
● だから、
変に気張ったり、ムキになったりしないで、
自然体でいたいな、とも思います。
『自然体』
・・・このキーワード、
何度味わい直しても、
深い教えを与えてくれるなぁ・・・
【 今回のポイント 】-------------------------
『自然との距離』が遠いセラピーは、
『緊張(≒ コリ)』を呼ぶため、心身が『閉じて』しまい、
効果が入っていかない。だから効かない。
赤ちゃんでも喜ぶようなセラピーは、
『自然との距離』が近く、心身が『開く』ため、
効果が自然に浸透していく。染みこむ染みこむ。
だから、効く。
実はその究極の応用原則が、『自然体』。
あなたが自然体でいるかどうが、セラピーの効力を
高めるための最強の条件だったりする。
(それの基礎は整体クラスのベーシック1でお伝え
してますが、発展形のコツは、またおいおい・・・)
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■編集後記:
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自転車って、いいですね。
何の理由かわかんないんですけど、
今まで、こんなに『春が来た』ことが嬉しかったことが
ないんですよね。
これ、なんででしょう。
・・・もしかして、わかります?(笑)
ただ、年とったんかな・・・。
スポーツタイプとかじゃなくて、
ちょっとこじゃれた小ぶりなやつなんですけど。
自転車でのんびり走ってるだけで、
ずいぶんハッピーなんですよね。
バイクより気軽だし、
季節の匂いもハッキリ感じるし、
八百屋の店頭のキャベツの値段もよく見えるし。
なんかね、
「こいだ分しか進まない」ってのが、
逆にいいんですよね。
もしかして、
死期、近いんですかね(笑)