楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

超一流は「ほぐし」をしない

f:id:cookyourself111:20180818112629j:plain



「心の扉の鍵は、内側にしかない」
(心理学者)

全く同じことが、体についてもいえます。

 
8月から、楽ゆる整体スクールの初級が始まりました。
今回でなんともう、14期になります。
(よく続けてきたなぁ。お陰様です)

1回目のクラスは、
一生使える基礎知識がメインなのですが、
1つだけスキルをお伝えしました。

その名も、
「背骨転がし」です。

たった1分ぐらいだけのスキルですが、
全身の血流が上がり、軸が強くなり、
なんと体軸・体幹の筋力まで上がります。

今回は11人の参加でしたが、
もちろん全員が初めて取り組むこのスキルで、
全員が満足いく変化を体験しました。
早くも大きな手ごたえですね。
伝える側としてもとても嬉しい時間でした。

このスキルのとても大切な意味は、
「ほぐしてないのに、ほぐれている」
というところ。

たった1分しかありませんので、
首や肩や腰を揉んでいる暇なんかありません。
にもかかわらず、なぜ全体的に柔らかくなり、
強さまで出てくるのか。

それは、
「表面ではなく、深部にアプローチした」
からです。

「背骨転がし」は、その名の通り、
背骨を通して全身の神経と血流を改善するテクニックです。

そもそもなぜ張りやこりで硬いのかと言えば、
血流が足りなくて乾いているか、
無意識の緊張で力んでいるか。
このどちらかなのです。

だから、
神経と血流が改善しさえすれば、
「硬くなっていた理由が消えてしまう」ので、
硬さは「触れなくても勝手に溶ける」わけです。

だから体験した人は皆、
「なんだこれ、魔法みたい!」
ってなるんです。

解さずにほぐれるなら、もちろん楽です。
ただし、楽なのはセラピストだけではなく、
受け手側の体や脳にも負担や反動が少ないのです。

施術の長さや強さは、薬の量や強さとイコールです。
そう聞くと、わかりやすくなるでしょう?

優しい力で早く深く効く価値は、
少ない薬で早く深く効くのと同じなんです。

効果が出た上に、
負担も副作用も少なく、依存性もない。
本人の力が上手に引き出される刺激だということです。

重い症状や病気を抱えている人は、
ただでさえ疲れ、弱っている人です。
そんな人に提供するセラピーとして、安心で安全かつ効果的なのは、
「内側からよくなるやり方」の方です。

それを自らの手と体で、経験してもらえました。
よかった……
僕がスクールでお伝えしていることの中でも、
特に大事なコアをつかんでもらうのが初級の第一回です。
実は僕が1番緊張しているのも、この回です(笑)

ぼくがお会いしてきた
「病気を治してしまう系」の達人先生は、
全員共通して、施術に強い力を使いません。

パワー系でいくのか、
しみこむ系でいくのか。

最初に学ぶものがどっちかで、
その後のスキルの伸び方が全く別種のものになります。

ぼくは一時期、パワー系も経験しました。
患者としてはもちろん、セラピストとしてもです。

……でも。
心は内側からしか開きません。

安心と信頼がなければ、いかに外側からこじ開けようとも、意味は無い。
一旦開いたと見えても、すぐまた閉じてしまいます。
後に残るのは、不信と警戒、そして、傷跡です。

体も、内側から開いてもらいましょう。
安心感と信頼感がある優しいケアであれば、本来の力と魅力が中から溢れ出てきます。
後に残るのは、自信と肯定感、そして、克服経験です。

厳しく表面を責めるのではなく、
優しく内面をゆるしていきましょう。

「ゆるめる」は「許しめる」です。

その意味の大切さを、
自戒とともに再認識させてもらいました。


ではではまた、面白い毎日を。
魔法はいつだって外じゃなく中にあるよ。


■追伸:
興味のある人は、今回の話の中心になったセラピースキルを、
リアルに体験できます。


編集後記につづく……