楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.61】触診力 ~セラピストに自信と楽しみを与えてくれる最強の基礎スキル

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「俺は、舌がちゃんとしてない料理人の料理なんて、
   一切食べたくないんだよ」
                 (料理の哲人)
 

■ あらゆる達人にたった1つある共通点とは?

 



タッチが柔らかい。
これが、決定的な共通点です。

ぼくは癌を治してしまうような先生たちに会いに行きました。
地方で、個性も色々、使っているテクニックも様々です。
(ハリ、氣功、整体、etc)

どの先生も、そう、決まってタッチが柔らかいんです。
ものすごくやさしい。赤子を触るように、触る。

なぜか?

害を絶対に与えない、ということもあります。
(マイナスの影響力って、プラスより大きいから)

もう一つ。
それは、「触診を常にしているから」です。

つまり、「聴くために触っているから」。
こっちがうるさくしていたら、聴くことはできない。
こっちが強腰でいたら、相手は本音を話せない。

会話と同じ原則ですね。
こっちが柔らかだから、相手も柔らかくなれるのです。

タッチの柔らかさはつまり、
スキルの区別を越える、奥義です。

最初の基礎でもあり、最後の奥義でもある。
それが触診力です。

■ 味がわからないという絶望



何を食べても、味がわからない。

ぼくにはそういう時期がありました。
自律神経失調症が一番重かった頃です。

この頃は、食事が楽しくなかった。
当たり前と言えば、そうですよね。
何も美味しくないわけですから。

と同時に、ぼくがすごく悩んだのは、
「料理(をつくる)という趣味を一生失うのか」
ということです。あれは辛かったなー……

味見ができないと、料理はできません。
自分がおいしいとも思ってないものを、
人に出すわけにはいかない。

昔、ミスター味っ子の読み過ぎで料理人になりたいとさえ
思っていたぼくは、深い絶望を味わいました。

「料理人の最大の才能は、舌(味覚)である」といいます。
「セラピストノ最大の才能は、手(触覚)である」とも言えるでしょう。

料理は、味見ができてこそ、楽しめるわけです。

まったくおんなじで、
施術は、触診ができてこそ、楽しめるんです。
それでこそ、上達できるんです。

■ わかるから、楽しい。わかるから、自信が持てる



違いがわからないと、楽しいわけがない。
「違いを作れた」という確認がとれないと、自信がわくわけがない。

料理だって、ただの食材だったものが、
次々に変化して、とてもおしいものになっていくわけです。
「違いを生み出せる」という楽しさがある。
それは、味がわかるから、確認できることです。

そして、
「自分の舌でおいしいと信じたもの」が、
周りの人にも「おいしい」と言われることが多かったときに、
自信が湧いてくる。

施術だって同じです。
「これでいいはず」と自分の手で信じた結果、
「楽になりました!」と喜ぶ人がいてくれるから、
ちゃんと自分の腕を信じることが出来るようになるんです。

そういう先生だからこそ、
「まだ痛いんですけど……」っていう
セラピストにとっての恐怖のワード(笑)をお客さんに言われたときに、
オドオドもせず焦りもせず、ちゃんと対応できるんです。

「柔らかさも動きももう変わってますからね」とか、
「一晩寝ると、痛みも引きますからね」とか、
「ちょっと長期で見てあげた方がいい症状なので、しばらくは
 動きがよくなっていくことを目印にしましょう」とか、
「時間はかかりますけど、その痛みが消えるための準備は
 できてますからね」とか。

状態がよくなっているのは、自分の手がわかってるから。
で、そういう先生だったら、お客さんも安心できるわけです。


そんなにも大事な触診力。
自信、ありますか?

はい。かなりの割合のセラピストさんが、
「触診には自信がありません」って言います。

その気持ち、よくわかります。

そしたら、
どうやったら、触診力って、鍛えられるんでしょうか?


■ 触診力の磨き方



一番大切なのは、「触りまくること」です。
もっといえば、「触りまくって、比較しまくること」です。

施術前の患者さんと、施術後の患者さん。
固さがひどい人と、柔らかい人。
お年寄りと、中年と、赤ちゃん。

なかでも特に、
たった今の筋肉と、1つの施術をした直後の筋肉。
これが一番大事です。

「今やったことで、どう変わった?」
これ、魔法の質問です。これを短いときは、
10秒単位で見るんです。
5分単位でもいい。

これに関連して、すごくいい遊びがあります。
「このツボ、どの筋肉に効くの?ゲーム」です。

知らない人が多いんですけど、ツボは、
必ず近所の筋肉とつながっています。
ツボがちゃんと刺激できていると、必ず近くに
柔らかくなる筋肉があります。

それを探すゲーム。
これ、面白いですよ。自分ひとりでもできるし。

例えば、「手三里」だったら、前腕の甲側もゆるむし、
上腕二頭筋もゆるみます。ぜひ、やってみてね。
そういう「新しいつながり」を、ベタベタ触りながら、
見つけていくんです。

▼ 触診がうまくなっていく。
▼ ツボの新しい使い方を覚えていける。
▼ ツボの刺激が上手になっていく(ツボと気が通う)
▼ 自分も元氣になる
▼ 対応できる症状が増えていく
▼ 読む力がついていく

……一石6鳥です(少なくとも)

こういったビフォー・アフターの比較が、手を作ってことになります。
それも、「先を読める手」を。

「これぐらいの柔らかさになっていたら、5分後にどうなるか、
 一週間後にどうなっていくか」
がなんとなく読めるようになっていく。

それが大事。
そうなってくると、その日、どこまで柔らかくするのが
ベストなのか、ということもわかってくるんです。
(毎回ふにゃふにゃにしたらいい、ってわけではないので)


比較を、楽しみましょう。
変化を、繰り返し見ていく。
それはきっと、やればやるほど、面白くなってくるはず。

こんなに「上手になればなるだけ、面白さが増える」仕事って、
珍しいんじゃないでしょうか。
つくづく、そう感じます。


Just enjoy it!


――それではまた、面白い毎日を!
楽しそうにやってる先生って、好かれやすいです。

……編集後記につづく。


■お知らせ:




※質問や申込みは、返信やメッセージなどで、お気軽にどうぞ。

●【NEW】
 中級コースの募集が始まりました!

 これも年1回の開催(募集)です。
 初級を受けていなくても、単発参加も大丈夫です。
 (基礎知識はあったほうがいいけど)

 「独立に充分な力を得る」というイメージ。
 レイキ、骨盤、背骨、内臓、頭蓋という
 威力も人気も充分な全5回。

 もちろん「楽ゆる」は共通なので、
 「ソフトで気持ちいいのに異様に効く」
 というのは同じです。そして、やってて疲れない(これ重要)。
 
 1/22、2/26、3/26、4/23、5/28 
 というすべて「第4日曜」の全5回です。
 
 興味があれば、ぜひ。
 詳しくは ⇒ http://www.ht-b.jp/erm/seminar.html
 

●(残席ラスト1です!)
 2017年1月22日(日)13時~18時 ※単発参加可、初心者歓迎
 「楽ゆる式 レイキ 初・中級」
  ~ 氣功でこりや痛みがケアできるようになる! ~

 年1回だけのクラスです。誰でも氣がつかえるように
 なります。自分でやれると、めちゃくちゃ便利です。
 特に、食べものに使うと……(笑) 
 詳しくは → http://www.ht-b.jp/erm/class/reiki_b.html


●2017年2月12日(日)13時~18時 ※単発参加可、初心者応相談
 エキスパートクラス(上級)
 「たった10秒で筋肉が復活するマッスル・ポンピング@上半身」
  ~ 筋力と可動域が瞬時に上がるアメリカ整体の奥義 ~」

 マジで魔法かよ!と喜ばれるワザ、1位です。
 オステオパシー界の伝説「スティル・テクニック」をベースに
 磨き上げた技。飲み会で使えるほど、面白いです(笑)
 詳しくは → http://www.ht-b.jp/erm/seminer/ex2m_pump.html


●(残席ラスト2です!)
 「根こそぎ全身症状に効く19の神ツボ × リリース法」
  ~ 脳に直接ひびく体質改善法 ~
 (※単発参加可、初心者応相談)

 1月12日(木)(来年)の13時~18時

 詳しくは →  http://www.ht-b.jp/erm/seminer/ex1skin.html 

◎新しい動画、好評です!
 目と頭の疲れに、究極のツボ!「セイメイ」
 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=vdJpdiwuhUc


◎ 編集後記:



ぼくは、触診が下手でした。
苦手なことはたくさんありましたが、特に。

たくさん触っているつもりなのに、
ツボを見つけるのも下手だったし、筋肉の固さを
比べるのも、強く圧しこまないと、全然わからなかった。

「そこまでやったら、痛えんだよ!」
先輩によく、叱られました。

少しずつ、本当に少しずつわかるようになり始めた頃、
ぼくの触診力が短期間で、ズババッと上がったきっかけがありました。

それが、レイキだったんです。
レイキをよく使うようにして、氣を感じるようになると、
筋肉の変化にも敏感になるんです。

あれは、助けられたなぁ。

ぼくがレイキを他よりもずっと安い料金でお伝えしているのは、
これが理由なんです。
楽ゆる式は短期間でよく効きますけど、それでも、
受けやすい金額にして、普及させたいと思ってるんです。

触診力が上がるから、タッチの質があがる。
施術全体の上達も早くなるし。
これは、セラピストにとって、とても頼もしい追い風になります。

習得が早いのって、最強ですからね。
ぼくがこの世で一番好きな能力、「学習能力」ですから。

そうそう、ちょうど、1/22(日)にレイキ、あります。
最後、宣伝になっちゃったけど(笑)、
珍しく、ちょっとプッシュしたいぐらい、オススメです。

年に1回のチャンスですし、
あと残りラスト1席なので、ぜひ。


さてさて、今年もおかげさまで、とても面白い一年でした。
来年も、よろしくお願いいたします!!<(_ _)>

永井・拝