楽ゆる式◎セラピスト塾

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【心体.49】デカい落とし穴!「差別化をしよう」と考えるのは間違いである

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今回は、
「本当に喜ばれる差別化 6つの視点」シリーズの
第2回目です。

前回は、
「『すごいこと』じゃなくてもできる差別化」
というポイントで、お伝えしてきました。

ちょっとした肩のケアだけで特別感がでる方法、
覚えてますか?

・・・さて、今回は、さらに具体例を使って、
「有効な差別化とそうでない差別化の区別法」を
知っておきましょう。

売れないお店の2大パターンって、要は、
「差別化ができなかったお店」か、
「差別化にまちがったお店」のどっちかですからね。

 



●今回のポイントは、
 「差別化をしよう!」という発想の仕方をやめるべき!
 ・・・ということです。

 じゃあどう考えたらいいか?
 
 「お客さんに、どの分野で良さを覚えてもらえるか?」
 と考えるんです。
 
 この違いは、恐ろしいほど、大きい。
 
●なぜだか、わかりますか?
  
 「差別化をしよう」と考えると、
 「他と違えばいい」というだけの、
 独りよがりのアイディアが混ざってくるんです。
 
 すごくすごく多いミスは、
 「そんなもの、お客さんが望んでいない」ことや、
 「そんなもの、お客さんに伝わらない」ことです。
 
 間違ったところに力を入れると、どうなるか?
 
 「お客さんから見ると、ウザい」
 「お客さんから見ると、さむい」
 「お客さんはまったく見てない(関心がない)」

 ・・・という結果が出るんです(涙)

●わかりやすくするために、
 具体例でクイズ、いきましょう。

 次の「差別化のアイディア」の中で、
 どれが有効で、
 どれはそうでもないですか?

 ▼ スタッフが作務衣を着はじめた

 ▼ 「仙腸関節のケア」を取り入れた

 ▼ 雑誌に広告が掲載された

 ▼ 「地域No1」を名乗ってみた

 ▼ 「他の院との違い」を説明するようにしてみた

 ▼ セルフケアに力を入れている


 ――はい、いかがでしょう?

 いったん、考えてみましょうね。

 
 ・・・


 ・・・


●はい。正解は、
 「どれもこれも微妙」です。

 ちょっとイジわるですみません(笑)

 でもね、大事なことなんです。
 すごく間違えやすいから。

●考え方に、コツがあるんです。
 先に答えを言ってしまえば、

 「それを患者さんに伝えたときに、
  半分以上の人が喜ぶ自信がありますか?」

 ・・・というもの。

 実際これで、みていきましょう。
 考え方が、身についてくるはずです。

●「スタッフが作務衣を着はじめたんですよ」

 どうでしょう?(笑)
 イメージしてみて下さいね。

 これをお客さんに次々伝えみたら、
 半分以上の人は喜びそうですか?

 ・・・はい。
 そんなこと、全然なさそうですね。

 「へー」とは言ってくれるかも知れません。
 でも本音は、「いやいや、知らんし!」
 というところでしょう。

●次は・・・
  「仙腸関節のケアを取り入れたんですよ!」
 
 これは、どうでしょう?


 ・・・はい。

 それこそ、「知らんし!」ですね。
 「仙腸関節」なんて専門用語、知ってる人は
 かなりのマニアです。

 伝わらないものは、当たり前ですが、
 有効ではありません。

●続いて・・・
 「雑誌に広告が掲載されたんですよ!」

 これはどうですか?
 
 「へー、すごいですね」と言ってくれる人も
 いるかもしれません。

 ただ、
 「でも、広告なんですよね?」という声が
 半分以上というリスクもあるでしょう。

 取材であればまた別ですが、
 「雑誌に広告を出す」ことに良いイメージって、
 予想外なほど、ないものです。

●そして・・・
 「うちは地域No1の治療院です!」

 これは?

 当たり前ですけど、本人が言ってたら、
 嘘くさいですよね?(笑)

 流行っちゃったんですよねぇ、これを
 急に名乗るのが・・・。

 嘘くさいものは、もちろん、
 有効ではありません。それどころか、逆効果です。

●あと2つ。
 「うちは他の院と違って、こうなんですよ!」
 
 どうでしょう?

 ・・・はい。

 この手の説明で怖いのは、
 「他のところの悪口言うんだ・・・」とか
 「自信がないんだろうな・・・」などと
 思われがち、ということです。

 僕らが決して忘れてはいけないのは、
 「弱い犬ほどよく吠える」という格言です。

 アピールは、
 直接言うようなものではないんですね。

●さて、最後です。
 「うちはセルフケアに力を入れてるんですよ!」

 はい。

 これが一番、マシです。
 でも、喜ぶ人は、「よくて半分」でしょう。

 なぜか?

 「セルフケアができないから来たんですけど・・・」
 という人が、とても多いからです。

 「宿題みたいになったら、気まずいな・・・」
 と感じる人も、とても多いんです。
 やってないと怒られそうで、気まずいし。

 セルフケアを伝えること自体は、もちろん、
 善意による誠実なサービスです。

 でも、だからこそ、
 「渡し方」によるんです。
 「温度差」があると、「重い」んです。

●ということで、
 具体例をみると、わかりやすかったんじゃないでしょうか?

 いかに、間違いやすいか。
 いかに多くの治療院が、間違えてしまっているか。

 僕ももちろん、間違ってきましたし、
 今でも間違いはあるでしょう。
 
 だからこそ、知っておくべきなんです。

 「それを患者さんに伝えたときに、
  半分以上の人が喜ぶ自信がありますか?」

 この魔法の質問を。

●「どういう質問で考えるか」で、
 出てくる答えは、全く違ったものになります。

 ↑は有効な例でしたが、
 逆によくない例が・・・

 「それを患者さんに伝えたときに、
  他と違うと思ってもらえる自信はありますか?」

 なんです。

 これが、「差別化をしよう!」と考えたときに、
 落ちてしまうワナです。

 作務衣だって雑誌広告だって、
 「他と違う」とは思ってもらえるでしょう。

 でも、「喜んではもらえません」。
 だとしたら、それは集客や満足度UPには
 つながらないんです。
 
●ここまでで、
 考え方のポイントは見えてきたでしょうか?

 今回紹介した「よくない例」に共通するのは、
 「お客さん視点」が抜けていることです。

 「自分がどうするか?」じゃなくて、
 「お客さんから見てどうか?」という見方がまず、
 できていない。

 それでは、喜ばれるわけがないんです。
 
●これは大切なヒントですから、
 改めて、考えてみましょう。

 「お客さんに、どの分野で良さを覚えてもらえるか?」

 いちばん最初に書いた、この質問の意味が、
 今、少しずつ伝わってくるんじゃないでしょうか。

 あなた自身の答えは、なんでしょうか?

 そして・・・
 「それを患者さんに伝えたときに、
  半分以上の人が喜ぶ自信がありますか?」

 この2つの質問をくぐり抜けたものが、
 ほんものの威力をもつ、あなたの武器になります。

 ここを間違わないだけで、
 集客やリピートの起きやすさが、3倍以上になります。

 保証してもいい。

 だから、紙とペンを持って、
 ぜひ、書き出してみて下さいね。
 (パソコンでもいいですが、理想は紙です)

 そうしたものだけが、
 ちゃんと血肉になりますからね。


 ――というわけで次回は、
 「有効なサンプル」を見ながら、どういう武器を
 そろえていくべきか、具体策をつくりましょう。

・・・それではまた、面白い毎日を!
正解した数じゃなく、間違いに氣付いた数が、経験値です。

・・・編集後記につづく。

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■次のセラピスト塾(※単発参加、初参加OK)は・・・
 ▼シーズン2第1回(2月14日(日) 13時~18時 )
 
 『 ディープ骨盤リセット!ver2.0
   ~ 骨盤内の血流まで整える深層調整 ~ 』
 
 今回のスキルの特長や、期待できる効能は・・・

  ● 短時間で骨盤が整う上に、効果が長持ちしやすい。 
  ● 骨盤を歪ませる筋肉をしっかり理解し改善するため、説明もしやすい。
  ● わかりやすい検査を導入することで、喜ばれやすい。
  ● 効能が深く、幅広い
  ● 「矯正」でなく「調整」なため、受けていて心地良く、不安感・不快感がない。
  ● 体幹の力が上がるところまでを検査で確認できるため、満足度が非常に高い
  (↓は今回より追加)
  ◎ 骨盤内の血流も改善するため、内臓改善効果が大きくUP(婦人科系を含む)
  ◎ 仙骨、内転筋群のケアが深まるため、下半身から背骨を支える強さが生まれる
 
 といったところです!

 セラピスト塾もシーズン2に入り、バージョンUPです。
 調整の深さ、長持ち度合いなどがかなり上がっています。

 ⇒ 詳しくは・・・ 
  http://www.ht-b.jp/erm/seminer/s2_01kotsuban.html

(NEW)
■2月21日(日)14時~16時ごろ
 楽ゆる式 セルフケア塾01
 『 疲れを50%OFFにする!手早く便利な体活術(全身)
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■何度もお問い合わせを頂いていた
 「次の整体スクールの初級コース(12期)」ですが、
 2016年の8月スタートで、日程を決定しました!
 <(_ _)> (年に1回のみの募集になります)

 8/28、9/25、10/23、11/27、12/25
 (すべて第4日曜)

 ・・・という日程で、詳しい内容は、↓です。
 参加ご希望の方、ご質問がある方は、お気軽にご連絡下さい
 http://www.ht-b.jp/erm/


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■編集後記:
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こんなこと書いてる僕も、過去・・・

「急に地域No.1を名乗ってみたり」
「最初の5分で骨盤をととのえて自慢したり」
「本気で足湯を買おうか迷ったり」

してた時期がありました(笑)

青かったなぁ。

「そんなことじゃない」んですよね。

本質的じゃないことに力を入れていればいるほど、
「あ、この先生は、青いんだな」
ということが、バレます(笑)

それは、
お客さんが整体に詳しいからではなく、
「いろんな人間を見てきているから」です。

今回書いたようなことって、
業界を問わないんですよね。あたりまえだけど。

そして、
「他人の失敗のほうが、よくわかる」のも、真実。

氣を付けましょう。
氣を付け続けましょう。