楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.38】美味しい料理?それとも、体に良い料理?・・・イヤイヤ、そうじゃない!

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今回は、「心技体 ~ 本当に治せる人気セラピストになる方法」
シリーズの、第2回目です。(全7回)。まずは技って何なのか?
何のためのもので、何がキモなのか・・・考えてみましょう。

●技(スキル)は何のためにある?
 ・・・というと、「患者さんが良くなるため」です。

 つまり、
 「体調改善に役立たないスキルや知識ではいけない」
 ということです。

 もっと言えば、
 「知ってる」だけでなく、「使いこなせている」こと、
 それに「わかりやすく説明できること」までできて、
 本物の技と呼べるんです。

 (患者さんが理解できてはじめて、回復力が底上げ
  されるため。逆に言えば、わかりにくさは回復の邪魔です)

 



●これが大前提。
 だから、あたらしい知識や技を仕入れたら、
 「誰かに話してみる、試してみる」ことが重要です。

 そのことで、記憶が定着されやすくなるだけでなく、
 自分の言葉や動作にしてみることで、体験してもらうことで、
 説明能力も鍛えられます。

 また、うまく効果が出ない、説明できないとしたら、
 情報の量が足りないか、整理ができていないか。
 不足分は、調べてもいいし、僕に聞いてもいい。

 いずれにしても、その時点で、
 「次のレベルに行くための準備」ができるんです。

●さて、では、
 「どんな技(スキル)を身につけるべきか?」
 ということが次のポイントですね。

 で、これについての結論は、意外かもしれませんが、
 「ぶっちゃけ、基本、どんなものでも良い」というのが真実です。

 原則に照らし合わせたら、
 「やり方なんてどんなものでもOKで、
  体調が改善すればそれでいい!」なんです。

 ただ、2つ、大切な目安はあります。
 ここからはずれてしまうと、深い回復は望めない、
 というポイントです。

●その2つのポイントとは・・・

 1)破壊しないこと
 2)浅層・深層の両面をケアできること

 これらです。

 1なんて「当たり前でしょ?」と思うかもしれません。
 でも、ぜひ知っておいて欲しい。

 毎月のように、
 「カイロプラクティックを受けて以来、ずっと
  腕の痺れが消えないんです・・・(涙)」とか、

 「マッサージに行ってから、首が余計に痛くなって、
  しかもその痛みがひかないんです!(怒)」って、

 『壊されて困ってる人』がうちに来るんです。

●「そんなまずいのって、シロウトじゃないの?」
 と思いたいところなんですが、話を聞いていくと、
 どうも、そうでもない・・・(T-T)
 (熟練だったり、テレビに出てるような人だったり)

 浮かび上がってくる共通点は、
 ▼ 刺激が強すぎる or 急過ぎる
 ▼ 患者さんが不安に感じるような施術
  (だから、体がこわばった状態で受けている)

 ・・・という2点です。

 まず、これらは徹底的に避けないといけない。
 僕らはそもそも、良くするのが仕事ですからね。

 しかも、「疲れて悪くなった体」よりも、
 「壊れて(壊されて)悪くなった体」のほうが、
 回復によほど時間がかかるのです。
 (ケガと同じですからね)

 だから、強すぎる、痛すぎる、怖い感じ、急過ぎる、
 などの「不安要素」が大きい施術法は、
 よほどの工夫をセットしない限り、リスキーです。

 このことは医療従事者の、最低の、最低の、最低限の
 モラルとして、ぜひ心に刻んでおいて下さい。

 永井からの、切なるお願いです(笑)

●次に、2つ目。
 「浅層・深層の両面をケアできること」

 これらを両立しているところが、
 もうね、悲しいほど少ないんです。

 『浅層』というのは、比較的触りやすい、
 表面にあるものなので・・・

 筋肉、骨格、関節といったものたちです。
 『運動』や『姿勢維持』を担当するチームです。

 多くのマッサージ、整体、カイロなどの
 代替医療は、これらの浅層にアプローチします。

 もちろん有効ではありますが、
 『体質改善(≒予防)』までは届かないことが多い。
 
●そして『深層』というのは、
 少し奥の方にある組織・・・

 膜系(筋膜など)、内臓、神経(脳を含む)、
 といった、体の中で、『循環』や『生産』や『命令』を
 行っているチームです。

 (こうやって役割が明確になると、深層をケアしないと
  体質が良くならないのは、とてもわかりやすいですね)

 これらをケアすることは、即、体質改善になるため、
 病気予防や、病気の回復促進に大きく貢献します。
 (内臓トリートメントや、頭蓋仙骨療法など)

 ただ・・・ディープな治療院って、
 「ディープなことだけ」やってたりすることが多いんです。

 深いということは、「わかりにくい」ということです。
 文学、哲学、ヨーロッパ映画・・・
 
 ものすごく良いものでも、伝わらなければ、
 なかなかリピートしてもらえないんです。

 あと、効果が実感できるまでに時間がかかることも多く、
 メンタルの変化(=超重要)が起きにくいことも
 重大です。

●要するに、
 「浅層だけ」でも「深層だけ」でも、欠点がある。

 で、どっちかを選ぶ人が多いんです。
 「わかやすい、商売しやすい」といって、浅層を選ぶ人。
 「俺は本格派だから」といって、深層を選ぶ人。

 ・・・そうじゃないんです。
 それじゃもったいないし、前回話した、
 『500人の中の、成功できない499人』なんです。

 『500人に1人』は、
 「浅層も深層もやる」ほうを選びます。

 『味は良いけど、栄養はあんまりない料理』でも、
 『栄養価は高いけど、美味しくない料理』でもなく、
 『味は良い上に体にも良い料理』を出しましょうよ。

 ・・・わかりやすく言えば、そういうことなんです。
 (このたとえ、好きですわー(笑))

 この分岐で間違うと、
 のちのち、大変なことになるんです。
 (技術も経営も、伸び悩みます)

●さて、これから、どんなものを学んでいくべきか。
 これで、かなり迷いにくくなるはずです。

 僕ももちろん最初、迷いました。
 どっちからの誘いもありました。

 ちなみに僕は、『美味しくないけど体に良い方』を
 最初に選んで、けっこう苦労しました(笑)
 
 だから、うちのスクールでは、
 『体に良い上に美味しい料理』的な施術法を
 お伝えしています。

 また、中級やセラピスト塾では、どうしても、
 『体にはめっちゃ良いけど、味はそこそこ』という
 わかりにくいものも出て来ます。

 そこは、「どういう見せ方、説明をすべきか」を
 セットでお伝えするようにしています。

●要は、「自分のは、どういう種類の料理」なのかを
 自覚して、うまく活かす、ということですね。

 良い技(スキル)の条件、という意味でも、
 今回のことは、ぜひ覚えておいて下さい。


それではまた、面白い毎日を!
本当に体に良い野菜って、味も良かったりしますよね。


※次回、技を活かすための『土台』について、
 もう一歩、踏み込んでいきます。

・・・編集後記につづく。

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■お知らせや近況報告など:
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●4月26日(日)13時~は、
 ベーシック(初級)の『首のケア』の回です。

 受け忘れた人、復習したい人は、お気軽にご連絡下さい。
 (再受講は半額になります)

●4月12日(日)は、第4回目の『セラピスト塾』です。
 (13時~18時ぐらい)

 ▼スキル:
 『予防効果も抜群の姿勢リセット & 肩甲骨解放 』
 ▼コミュ・接客・経営:
 『集客のために一番最初にやるべきこと』ほか、オマケなど。
 
 ・・・ということで、普段から良い姿勢をとりやすいように
 『姿勢整形』をしてしまおう、というスキルです。

 これがまたけっこう面白くて、患者さんの疲れの深さが
 どんどん減っていきます。

 興味がある人は、案内ページ、チェックしてみて下さい。
 ⇒ http://bit.ly/tr_semi4

 ※ 単発参加OKで、予備知識がなくても大丈夫です。
 (初心者でも大丈夫な内容です)

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■編集後記:
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「どっちかを選ぶとしたら、どっちのほう良いか?」
という問いが良くありますが、
割と、ニセモノがたくさん混ざってると思います(笑)

ポジティブと、ネガティブ。
昼と、夜。
男と、女。
静と、動。
肉と、野菜。
東洋医学と、西洋医学。

たいていの場合、どっちも大事で、
両方があって、成り立っています。

きっと、
「どっちかが(唯一)の正解だ」という思考(決めつけ)が、
不自由の原因なんでしょうね。

かといって、
「両方大事にする」ということが2倍大変かというと、
ぜんぜんそんなことないです。

本来、そっちのほうが、自然ですからね。
これも、誤解されがちな、真実だと思うんですよねぇ。