楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.28】味見ができない料理人は・・・信用できますか?

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●「料理人の才能は、味覚がいちばんである」
 といった人がいました。

 



 「味が細かくチェックできて、かつ、それを覚えている」
 ということが大切で、それがあるからこそ、
 「自分でも再現する(つくる)」ことができるんだそうです。


 「うーん、作ってはみたけど、ちょっとまだ違うな」
 「あ、そうそう、これだ、近くなってきた」
 「あ~できた、これで同じ味だ!」
 
 ってなるのは、すべて、
 味覚とその記憶によりますもんね。

●まぁ、わかりやすい話、逆に、
 味音痴のコックがいたら・・・信用できないですよね(笑)

 「だってあーた、そもそも、
  美味しいかどうか、わかんないんでしょ?」
 って話です。

 音痴な人が上手に歌えないのと同じで、
 それでは他人が喜ぶものはクリエイトできません。

●同じ事は当然・・・セラピーにも当てはまります。
 診断ができなければ、決して一流にはなれません。

 そして、
 「これは塩味が足りないな・・・塩、いや、しょうゆのほうが
  香りも適度に足されて良いかな」
 などと調味料を選べるのは、味見(診断)ができているからです。

 同じく、
 「この痛みは、急性じゃなくて慢性だな。しかも、痛みは
  腰にあるけど、原因はふくらはぎのヒラメ筋だから、
  揺らしストレッチで解しと連動づくりを一括でやろう」
 などと治療法を選べるのは、診断ができているからです。

●あなたは、どうでしょうか?
 特に大切なのは、やはり、触って分かること、『触診』です。

 触ってみて、左の腰と右の腰、どちらが硬いかわかりますか?
 その硬いほうの筋肉の中にある、芯の様なしこりが探せますか?
 そのしこりの中心とその向きがわかりますか?

 (ここまでわかると、極上のツボ押しができます)

 施術の後、
 どれぐらい柔らかくなったか、わかりますか?
 どれぐらい潤いが増したか、わかりますか?
 筋肉だけでなく、筋膜まで緩んだかが、わかりますか?

 (ここまでわかると、先が読めるようになります)

●どうやったら、それがわかるようになるか?
 ・・・といえば、ヒントはクラスでお伝えしていることばかりです。

 魔法の杖はありません。
 ただ、ちゃんと意識して、触りまくることです。
 そして、比較しまくることです。
 
 また、味と同じで、
 「平均的な硬さを覚えようとする」ことです。

 (そのためにも、できればたまに、健康なカラダも触りましょう。
  部分的に健康、でももちろん構いません)

●こういうことって、
 もちろん僕も、最初はできませんでした。

 それどころか、
 「そんなことできるようになるイメージさえできない」
 ような鈍くささでした。

 そうです、僕は飲み込みが遅いんです。
 (早く見えるらしいんですが、恐ろしい誤解です(涙))

 でも、できなきゃいけないと必死だったから、
 アホみたいに触りまくってました。

●僕はいつもこのパターンです。
 「自分は人よりできない」のを知っているから、
 「コソコソと人より多く試す」んです(笑)。

 「試す」=「狙いをもって」「実行し」「結果をチェックする」
 ということです。このとき「比較」をプラスできると、
 成長スピードはハネ上がります。
 (他の誰かとの比較じゃなくても、左右の比較でもOK)

 ただ多くの数をやっても、そんなにスピードは上がりません。
 (その証拠に、年期が長いけど技術が低いままの人は
  いくらでもいます)

 これは触診に限らず、セラピーに限らず、
 すべてのことに共通する、上達の極意だと思います。

●『真剣な味見』をたくさんやった人が、
 『味のわかる人』になる。

 『真剣な比較』をたくさんやった人だけが、
 『違いのわかる人』になる。

 『違いのわかる人』だけが、訓練の結果、
 『違いを作れる人』になっていく。

 ぜひ、狙いをもって、タッチしましょう。
 比較しましょう。

 『味見』を、たくさんしましょう。


※完全に余計な追伸(笑):
 中村憲剛選手(@サッカー)は、「違いをつくれる選手」です。
 予備メンバーにはいますが、代表メンバーに選ばれなかったの、
 残念でなりません・・・。

 (しかも、同じバスの中で、サプライズ選出された大久保選手が
  あんなに祝われてて・・・。プロだから当然とは言え、
  ファンとしては胸の痛む、悔しいシーンでした)

・・・編集後記につづく。

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■お知らせや近況報告など:
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【NEW】
●本の出版日が、決まりました。『6月27日(金)』です!

 「おなかモミアゲ(仮)~ 超効く内臓ケア+3つのオマケ ~」
 という内容で、内臓に加えて、背骨、骨盤、血行をごくカンタンに
 整える方法も紹介しています。

 施術にそのまま使えるものも、もちろん含まれていますが、
 まずはセルフケアに役立ててもらいたいな、と思ってます。
 (内臓が良いと、間違いなく施術の効果があがります)

 行ける人は、紀伊國屋が買いやすいと思います。
 (そして、こちらで買ってもらえると、すごく助かりますし、
  何かお礼をつけてキャンペーンをやろうと思ってます(笑))
 遠い人は、アマゾンで買えるようになります。

 これはまた、追ってお知らせしますね! 

【NEW】
●6/8(日):
 『明日からでも超使える鉄板フレーズ集30
         ~集客からアフターフォローまで~』

 「お客さんに必ず聞くべき質問って?」
 「お客さんに伝えるべきことは?」
 「本当に満足してもらうためのポイントは?」

 ・・・といった質問、リクエストに応えて作ったクラスです。
 ここにもやはり、『ツボ』と『圧し方』というのがあります。
 
 集客力、接客力、クチコミ率を高めたい人は、
 ぜひお気軽に、お問い合わせ下さい。

●『神ツボ』がラミネート教材(A3)になりました!
 壁掛けにして、「施術中にいつでもカンニングできる」ので(笑)、
 施術の効果も上げやすく、大事なツボを覚える役にも立ちます。

 厳選したツボが、20個(神ツボ)+37個(超ツボ)。

 表面はわかりやすくイラストでの案内と、効能です。
 (本には出て来ない、筋肉のツボ、美容のツボなども
  かなり濃く掲載しています)

 ウラ面は覚えるために使う、詳細なツボの位置の解説です。
 この表と裏をペラペラめくりながら記憶術に使うと、
 とても有効だと思います。
 (というか、僕がそういうものが欲しくて作りました(笑))

 興味があればぜひ、案内ページを覗いてみて下さい!
 ⇒  http://www.ht-b.jp/erm/item/kami_tsubo.html
 
●近日開催のスクール:
 受けモレがある方、復習(再受講)したい方、単発参加もOKなので、
 ご希望があれば、お知らせ下さい。

 ▼5/25(日)アドバンスクラス:『筋膜トリートメント』
 ▼6/8(日)明日からでも超使える鉄板フレーズ集30

 ※ 初級が終わってなくても中級・上級を受けることは可能です。
   中級以降は独立したスペシャル・テクニック系なので、
   一回完結もので、必要な基礎知識ごと習得してもらえます。
     
 ※ すべてのクラスについて、再受講は半額になります。
  (毎回新しい内容が含まれることもあり、再発見が多くあるようです)

●スクールの予定一覧ページ:
 ⇒ http://www.ht-b.jp/erm/yotei.html 

※ 記事のバックナンバーはコチラ:
 ⇒ http://bit.ly/vSWKkI


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■編集後記:
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春夏秋冬、どれが好きですか?

どれにも良いところときついところがありますが、
実は、それぞれの過ごし方のコツというのがあります。

江戸時代を舞台にした、
涙ちょちょぎれる料理小説を読んでいたら、
面白いことが書いてありました。

「春は芽、夏は葉、秋は実、冬は根・・・
 それぞれの旬を頂くといいんだよ」

なんてわかりやすいんでしょう。

それぞれ、

春は新芽が芽吹いて、
夏は葉がしげり、
秋には実りを得て、
冬は根を深める・・・

・・・というように、それぞれが植物のエネルギーの
一番たまる時季ですね。

対自然の合理性、四季折々を上手に味わう
日本人のセンスがギュっとつまったようなお話です。

やっぱそれぞれ、いいところがあんですね。

これから、本格的な夏です。

葉もの(開く象徴ですね)を多めに食べて、
オープンなカラダを作っていきましょう。