楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.13】 人は2~3個から選べると自由を感じる

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 ● 自由と、選択肢の数は、密接です。

 ● たとえば。

  1)「ドミグラスソースのハンバーグ」
  2)「きのこのホワイトソースのハンバーグ」
  3)「チーズとバジルのイタリア風ハンバーグ」

  ・・・の、どれが食べたいですか?

 


 ● 基本的には、
  「ドミグラスソースのハンバーグ」
   しかないお店よりも、

   ↑のように3品から選べるほうが楽しみやすいものです。

 ● 進路にしてもテレビのチャンネルにしても
   絵をかくときの色にしても・・・

   3種類あると、「けっこう選べるな」という
   自由(感)を得られるわけです。

 ● 『マジックナンバー3』という言葉もありますが、
   人の脳にとって心地良く、受け入れやすい数字なんです。
  
 ● 少なすぎても、多すぎてもダメです。
   これがけっこうなポイントです。

 ● なんでそんな話をしているか?
   ・・・というと、セラピストが直面するあらゆる面で、
   大切な視点だからです。

 たとえば・・・

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 ● 診断において。

   どこが良くないか、というのを診ていくときに、
   「腰痛だから腰が悪い、腰をケアしよう」だけでは
   ダメなんです。それじゃあちゃんと治らない。

   3つは意識しましょう。

   腰、お尻周り、脚、の3つぐらいは診られると
   ずいぶん立体的にカラダが見えてきます。

   肩こりも同じ。
  
   肩だけじゃなくて、腕、首を少なくとも
   一緒に診る必要があります。


 ● 施術において。

   ず~~~っと同じ刺激だと、患者さんは『飽きます』。
   患者さんが飽きると言うことは、患者さんの脳も飽きる
   ということ。
 
   飽きちゃったらどうなるか?

   ・・・というと、『効き目がどんどん落ちていきます』。
   これは致命的です。

   ベーシックのクラスでもお伝えしていますが、
   3種類ぐらいの刺激を持っておくべきです。

   圧(お)す、だけじゃなくて、揺らす、伸ばす。
   それらを混ぜ合わせるから、飽きずに快適になるんです。

   (食事も、本当にハンバーグしかなかったら、
    ずいぶんきついですよね(笑)。サラダがあって
    お米があると、ずいぶん違いますよね)

 ● 患者さんへの説明において。

   1つだけの提示では、納得がしにくいものです。
   一番よくあるダメな例は、

   「次回の予約、とっていかれますか?」とか
   「次回はいつ頃にしますか?」といったもの。
  
   『勝手に1つに絞られている』ので、
   患者さんは不自由で、不快です。押しつけを感じて
   抵抗するか、逃げたくなるか。

   ここにも、選択肢が必要です。

 ● 施術法において。

   あなたが1つの技術しか持ってないとしたら、
   それが通用しなかったとき、いきなり不自由になります。
   あなたも、患者さんも。

   人間なんて個人差が大きい生き物ですから、
   好みも違えば、体質も違います。

   3つぐらいのオプションがあれば、かなり対応できます。

   グーしか出せないジャンケンでは、なかなか勝てない。
   けれど、チョキもパーも出せるなら、
   対応の幅はずいぶん広がるんです。

 ● 悩みについて。
  
   あなたが悩んでいるとき。
   考えが進まなくて苦しいとき。

   たいてい、『何かを1つに絞ってしまっています』。

   ▼「あの人は怒っているに違いない」
   (他人の感情を1つに決めつけている)

   ▼「あれを諦めるのは絶対に嫌だ」
   (諦めるかどうかという1つの選択基準に絞っている)

   ▼「人付き合いが苦手な自分は、独立なんてできない」
   (独立に必要な能力を人付き合い1つに絞っている)

   ・・・といったように。
  
   こういうとき、大抵、
   考え方のほうが間違っているので、
   有効な答えは永遠に出てきません。

   必要なのは、選択肢です。


 ● 脳は、『比較』をしないと思考力がガタ落ちします。
   だから、3つぐらいは必要なんです。

 ● 逆に、多すぎても、脳は混乱し、思考を『放棄』したくなります。
   ハンバーグのメニューがもし30個ぐらいあったら、
   「オススメはどれですか?」って言いたくなりませんか?(笑)

   力が分散しすぎて、『ボヤけ』て、わかりにくくなります。
   だから、メニューは増やし過ぎちゃダメです。
   (整体院も同じです)


 ・・・というわけで。


 ● あなたは、あなた自身に、常に3つぐらいの
   選択肢を与えてあげていますか?

   そうしないと、人生はどんどん不自由になっていきます。
   3つの選択肢が用意できないとしたら、
   「何かがおかしい」と思ったほうがいいです。
  
   間違いなく、情報が不足しています。
   視野が狭くなっています。

   流されようとしているかもしれません。
   考えることに疲れてしまっているかもしれません。
   騙されようとしているかもしれません。
   もはや、振り込もうとしているかもしれません(笑)。

   もちろん、良い結果には恵まれないんです。


 ● あなたは、患者さんに常に3つぐらい(少なくとも2つ)の
   選択肢を与えてあげていますか?

   非常に大切です。

   自由(感)のないところに、癒しはない!(名言風)


 さて。

 あなたは今日、どんな風に過ごしますか?
 
 それは、いくつの選択肢の中から、
 選んだものですか?



【 今回のポイント 】-------------------------

 セカンドオピニオンの大切さも
 今回の話と関わってきますね。
 
 そもそも、
 人のカラダって複雑です。つながってます。
 
 だから、
 1つの原因で1つの結果が起こる、
 なんてことは有り得ないんです。

 骨盤さえ整えたら
 全部よくなる、なんてことはウソです。
 
 ●●さえしたら絶対痩せる、
 みたいな話も、もちろんウソっぱちです(笑)

 そういうのって、ほとんどの場合、
 何かを売り(つけ)やすくするための都合づけです。

 変に1つに絞ろうとしてくるヤツには
 気をつけましょうね。