今回のポイントは・・・
●『軸と弾力』が、なぜ『巡り』に関わってくるのか。
巡らなければ、乾きます。これも老いの本質ですね。
このあたりを、解説していきます。
・・・というもの。
さて、なぜ軸と弾力が、
『巡り』に関わってくるのでしょうか?
■ そもそも巡りとは?
巡りには、3つあります。
1)『氣の巡り』
2)『血行』
3)『リンパ(体液)循環』
の3つです。
東洋医学で言う、『氣血水』ですね。
生命の源と言われるほど大事なものです。
● ちなみに、
この3つは、上から大事な順です。
これらが巡っていれば、
カラダは相当な弾力を持ち、強く、壊れにくい。
病気にもなりにくいし、なっても直るのが早いです。
■すべての薬は体内にある
● なぜかというと、
「すべての薬は体内にあるから」です。
ただ、傷口に薬を塗る前に、
必ず水で洗いますよね?汚れを落とすために。
それと同じで、
カラダの故障箇所を治そうとしたら・・・
0)汚れや老廃物が動けるようにする
1)汚れや老廃物などを洗い流す
2)薬を故障箇所に運ぶ
・・・という3ステップが必要になります。
汚れを浮かして・すすいで・補修、
って感じですね。(服で言えば)
この0~2はすごく大事なので、
頭の隅にガッツリ保管しておいて下さい。
● ここで、
0)については、これぞ整体の価値ですね。
歪みがあれば汚れや老廃物が滞って(≒ コリ)、
動けなくなってしまうんです。
そしてその後、1)と2)については、
それこそ、『巡り』の役割です。
リンパや血液、氣(エネルギー)が届けられることで、
いろいろな故障は治り、再生されていきます。
(鎮痛剤、鎮静剤、免疫、DNA、栄養 などといった
すべての回復要素が含まれています)
● ・・・というわけで、
『巡り』が大切なんです。『生命の源』とまで
言われる理由が、理解できる感じがしませんか?
逆に、ちゃんと巡ってさえいれば、
大抵の健康問題は改善に向かってくれるんです。
(やばい病気も含めて)
■ポンプがあるから「帰って来られる」
● 次に、弾力との関係について。
結論から言えば、
『ポンプがあるから、巡ることができる』んです。
血行といえば、心臓のポンプですね。
ただし、心臓の勢いだけでは足りないんです。
・・・ここがポイント。
心臓から全身への『行き』は大丈夫なんです。
重力も手伝ってくれる(下りだから)し、
水圧も強い状態です。
問題は『帰り』です。
重力は向かい風(登りだから)になり、
水圧の勢いも弱っています。
● それを手伝ってくれる最大の味方は、
『筋肉』なんです。
筋肉のポンプ作用といって、
縮んだり伸びたりするポンプ的な動きで、
血液やリンパ液を『押し流して』くれるんです。
● また、意外なことに、
前回話題にも出てきた『腰椎』をふくむ『背骨』も、
しなるような動きで、巡りを助けています。
(頭蓋骨や仙骨と連動してしなって、背骨の中を
通っている脳脊髄液を巡らせています)
■弾力あってこその、『ポンプ作用』
● そして、
これらの『ポンプ作用』が発揮できる絶対条件が、
『弾力』なんです。
・・・ここが、最重要ポイントです。
筋肉に弾力がなくて、固まっていたり、
動きが落ちていたら『ポンプ』はできません。
背骨(頭蓋骨や仙骨)に弾力がなくて、
固まって動きが落ちていたら、やはり『ポンプ』ができません。
それでは、カラダの巡りが
ガタ落ちになってしまうんです。
そしたら、あらゆる機能が落ちてしまうんです(怖)。
※ ちなみに、
強いマッサージで『無理やりゆるめられた筋肉』も、
活力を失ったり余計硬くなったりするため、
『ポンプ能力』が働きません。怖い状態ですね。
● これが、『軸と弾力』が
巡りに強く関わってくる理由でした。
これでますます、
弾力の大切さを確認できたんじゃないでしょうか?
いわば、カラダの中にある『万能薬』が
機能するか・しないかを、決定づけてしまうんですね。
● じゃあ、弾力ってどうやって上げるの?
・・・というと、『運動(体操を含む)』です。
やっぱりここに話が決着します。
もちろん、施術でも巡りは改善します。
でもそれを毎日やるわけにはいきません。
施術でやるべき範囲は、
詰まりをとってポンプを修理することです。
ポンプをずっと押し続けることは
本人こそがやるべき仕事なんです。
(じゃないと、どんどん生命力が落ちるため)
● だからやっぱり、
『人間は動物』です。動かないと機能が
ちゃんと働かないつくりになっています。
ポンプを正常に働かせるためにも、
軸と弾力を保つためにも、
ひいては健康保持と美容のためにも・・・
運動習慣を、大切にしましょう。
ラジオ体操を、大切にしましょう(笑)
・・・僕らセラピストにこそ、
すごく大切な、一生を左右する習慣だと思います。
【 今回のポイント 】-------------------------
巡りには気血水の3種類があるが、これらの中には
鎮痛剤をはじめとした回復薬がすべて入っている。
巡りのもとを作るのは心臓だけど、それを
支えるのは筋肉や中枢の骨格(頭蓋骨・背骨・仙骨)。
これが理由で、カラダの回復力を保つためには
『軸(≒ 背骨)と弾力』に支えられた『巡り』が必須。
生命力の源を支える弾力を保つために、
日々、少しずつでも運動する習慣を持つべし。
(患者さんにも、それをどう誘導していくかが
いずれ重要課題になってくる)
【 次回予告 】-------------------------
ここ数回、まじめな話をしすぎたので(笑)、
次回あたりは心理系のネタにしようかと思ってます。
(もし、「こういう話題で書いてくれたら嬉しいです!」
というようなリクエストがあれば、遠慮なくお知らせ下さい(^-^))
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■編集後記:
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うどんにしょうがを入れると、
「はぁ?」
ってぐらい、美味しくなりますよね・・・(笑)
みじんもいいんですけど、
細切りにして
『自分にもバレない感じで麺に紛れ込ませる』と、さらに、
「はぁ??」
という感じで、
不意打ち的な美味しさに心が躍ります(笑)
それにしても、なんでうどんの麺って、
冷凍のやつのほうがうまいんだろう・・・
誰かこのナゾの答え、知りませんか?(笑)