楽ゆる式◎セラピスト塾

根っこから体調がよくなる整体セラピーのヒント。心と体、魂のツボ。

【心体.12】 すべてを回復させる巡りは『ポンプ』のタマモノ

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今回のポイントは・・・

●『軸と弾力』が、なぜ『巡り』に関わってくるのか。
 巡らなければ、乾きます。これも老いの本質ですね。
 このあたりを、解説していきます。

・・・というもの。

さて、なぜ軸と弾力が、
『巡り』に関わってくるのでしょうか?

 

■ そもそも巡りとは?



 巡りには、3つあります。

 1)『氣の巡り』
 2)『血行』
 3)『リンパ(体液)循環』
 
 の3つです。

 東洋医学で言う、『氣血水』ですね。
 生命の源と言われるほど大事なものです。

● ちなみに、
  この3つは、上から大事な順です。
 
  これらが巡っていれば、
  カラダは相当な弾力を持ち、強く、壊れにくい。
  病気にもなりにくいし、なっても直るのが早いです。

 

■すべての薬は体内にある



● なぜかというと、
  「すべての薬は体内にあるから」です。
 
  ただ、傷口に薬を塗る前に、
  必ず水で洗いますよね?汚れを落とすために。

  それと同じで、
  カラダの故障箇所を治そうとしたら・・・

  0)汚れや老廃物が動けるようにする
  1)汚れや老廃物などを洗い流す
  2)薬を故障箇所に運ぶ

  ・・・という3ステップが必要になります。

  汚れを浮かして・すすいで・補修、
  って感じですね。(服で言えば)

  この0~2はすごく大事なので、
  頭の隅にガッツリ保管しておいて下さい。

● ここで、
  0)については、これぞ整体の価値ですね。
  歪みがあれば汚れや老廃物が滞って(≒ コリ)、
  動けなくなってしまうんです。

  そしてその後、1)と2)については、
  それこそ、『巡り』の役割です。
 
  リンパや血液、氣(エネルギー)が届けられることで、
  いろいろな故障は治り、再生されていきます。

  (鎮痛剤、鎮静剤、免疫、DNA、栄養 などといった
   すべての回復要素が含まれています)

● ・・・というわけで、
  『巡り』が大切なんです。『生命の源』とまで
  言われる理由が、理解できる感じがしませんか?

  逆に、ちゃんと巡ってさえいれば、
  大抵の健康問題は改善に向かってくれるんです。
  (やばい病気も含めて)

■ポンプがあるから「帰って来られる」

 

● 次に、弾力との関係について。

  結論から言えば、
  『ポンプがあるから、巡ることができる』んです。
 
  血行といえば、心臓のポンプですね。
  ただし、心臓の勢いだけでは足りないんです。
  ・・・ここがポイント。

  心臓から全身への『行き』は大丈夫なんです。
  重力も手伝ってくれる(下りだから)し、
  水圧も強い状態です。

  問題は『帰り』です。
  重力は向かい風(登りだから)になり、
  水圧の勢いも弱っています。

● それを手伝ってくれる最大の味方は、
  『筋肉』なんです。

   筋肉のポンプ作用といって、
   縮んだり伸びたりするポンプ的な動きで、
   血液やリンパ液を『押し流して』くれるんです。
 
● また、意外なことに、
  前回話題にも出てきた『腰椎』をふくむ『背骨』も、
  しなるような動きで、巡りを助けています。

  (頭蓋骨や仙骨と連動してしなって、背骨の中を
   通っている脳脊髄液を巡らせています)

 

■弾力あってこその、『ポンプ作用』



● そして、
  これらの『ポンプ作用』が発揮できる絶対条件が、
  『弾力』なんです。
 
   ・・・ここが、最重要ポイントです。

  筋肉に弾力がなくて、固まっていたり、
  動きが落ちていたら『ポンプ』はできません。

  背骨(頭蓋骨や仙骨)に弾力がなくて、
  固まって動きが落ちていたら、やはり『ポンプ』ができません。

  それでは、カラダの巡りが
  ガタ落ちになってしまうんです。
  そしたら、あらゆる機能が落ちてしまうんです(怖)。

※ ちなみに、
  強いマッサージで『無理やりゆるめられた筋肉』も、
  活力を失ったり余計硬くなったりするため、
  『ポンプ能力』が働きません。怖い状態ですね。


● これが、『軸と弾力』が
  巡りに強く関わってくる理由でした。

  これでますます、
  弾力の大切さを確認できたんじゃないでしょうか?

  いわば、カラダの中にある『万能薬』が
  機能するか・しないかを、決定づけてしまうんですね。


● じゃあ、弾力ってどうやって上げるの?

  ・・・というと、『運動(体操を含む)』です。
  やっぱりここに話が決着します。

  もちろん、施術でも巡りは改善します。
  でもそれを毎日やるわけにはいきません。

  施術でやるべき範囲は、
  詰まりをとってポンプを修理することです。

  ポンプをずっと押し続けることは
  本人こそがやるべき仕事なんです。
  (じゃないと、どんどん生命力が落ちるため)

● だからやっぱり、
  『人間は動物』です。動かないと機能が
  ちゃんと働かないつくりになっています。

  ポンプを正常に働かせるためにも、
  軸と弾力を保つためにも、
  ひいては健康保持と美容のためにも・・・

  運動習慣を、大切にしましょう。
  ラジオ体操を、大切にしましょう(笑)


・・・僕らセラピストにこそ、
すごく大切な、一生を左右する習慣だと思います。
 


【 今回のポイント 】-------------------------

巡りには気血水の3種類があるが、これらの中には
鎮痛剤をはじめとした回復薬がすべて入っている。

巡りのもとを作るのは心臓だけど、それを
支えるのは筋肉や中枢の骨格(頭蓋骨・背骨・仙骨)。

これが理由で、カラダの回復力を保つためには
『軸(≒ 背骨)と弾力』に支えられた『巡り』が必須。

生命力の源を支える弾力を保つために、
日々、少しずつでも運動する習慣を持つべし。
(患者さんにも、それをどう誘導していくかが
 いずれ重要課題になってくる)


【 次回予告 】-------------------------

ここ数回、まじめな話をしすぎたので(笑)、
次回あたりは心理系のネタにしようかと思ってます。

(もし、「こういう話題で書いてくれたら嬉しいです!」
 というようなリクエストがあれば、遠慮なくお知らせ下さい(^-^))

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■編集後記:
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うどんにしょうがを入れると、

「はぁ?」

ってぐらい、美味しくなりますよね・・・(笑)

みじんもいいんですけど、
細切りにして
『自分にもバレない感じで麺に紛れ込ませる』と、さらに、

「はぁ??」

という感じで、
不意打ち的な美味しさに心が躍ります(笑)


それにしても、なんでうどんの麺って、
冷凍のやつのほうがうまいんだろう・・・

誰かこのナゾの答え、知りませんか?(笑)